危険運転で止められた養蜂家、逆切れしてミツバチの大群に警察官を襲わせる(スペイン)
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 スペインのカタルーニャ州の高速道路で、70歳の運転手が警察に止められた。

 男はシートベルトをしておらず、酩酊状態にあったそうで、警官に向かって暴言を吐いた後、荷台に乗せていたミツバチの大群を解き放った。

 ミツバチは取り調べをしていた2人の警官を襲い始め、彼らは何か所も刺されたため、現場から避難せざるを得なかったという。

危険運転をしていた男が警察に止められる

 2025年5月30日、カタルーニャ自治州の交通警察は、リェイダ県サルベラ市の高速道路で、前代未聞の事件に遭遇した。

 1台のバンの運転手がシートベルトを着用せず、ふらふらと危険な運転を続けていたため、警官たちはバンを路肩に停車させた。

 運転手は明らかに酩酊しているように見えたため、警官は男の呼気検査を実施したところ、1度目の検査で0.38mg/lという高い数値を示した。

 スペインの基準では、0.25mg/lを超えた場合は飲酒運転とみなされる(日本では0.15mg/l)。そこで警官らは、確認のために2度目の検査をしようとした。

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突然車からミツバチを開放。警官が刺される事態に

 ところが男は突然激昂し、再検査を拒否した。

 バンの後ろに回ると「おまえらなんて車でひけばよかった!」などと暴言を吐きながら、荷台に積んでいた数百匹もの蜂を解き放ったのだ。

 ミツバチの群れは警官らに襲いかかり、2人が何度も刺されてケガを負った。

 彼らが近くのレストランに避難した隙に、運転手はバンに乗り込み、現場から走り去ったという。

 警官らはレストランから応援を要請。運転手はほどなく、警察官への暴行、飲酒運転、シートベルト未着用の容疑で逮捕された。

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 この事件をネットニュースなどで知った人たちからは、ミツバチを心配する声などが届いている。

  • うわあ、もしうちの国(アメリカ)だったら、警官は蜂を撃とうとして他の誰かを撃ち殺しそう
  • えっ、ミツバチのほうは大丈夫だった? ケガしたりトラウマになったりしてないといいけど
  • 蜂は一度しか刺せないんだ。蜂の内臓は毒針とつながっていて、人を刺すとその針と一緒に内臓も引きちぎられてしまうんだ
  • 普通、養蜂家がミツバチを運ぶのは夜間だけだ。このニュースは信じられない
    • 僕はサルベラに住んでいて、この男のことも知っている。たとえ酒を飲んでいたとしても、酩酊することはなかったはずだ
      • 酔ってなかったのなら、なぜ2度目の呼気検査を拒否したの?
    • 事件が起きたのは午後1時のこと、高速道路で検問をしていたんだ
  • 最初、ミツバチが酔っ払いのほうを襲ったのかと思った
  • ミツバチは脅威とみなせば何でも攻撃するよ。警官が彼らを追い払おうとして腕を振り回したら、それを脅威だと受け取るんだ
  • 警官たちに感謝するよ。放置していたら大きな事故が起こっていたかもしれないんだ
  • ミツバチたちが元気でいるといいんだけど

 蜂に刺された2人の警官は、その後救急治療室に運ばれて、蜂に刺された後の影響を和らげるためにコルチゾールを投与された。

 男の氏名は明らかにされていないが、彼は供述した後、わずか数時間後に保釈されたという。

追記:(2025/07/03)タイトルを一部訂正しました。

References: Angry Beekeeper Sets Bees on Police During Routine Traffic Stop[https://www.odditycentral.com/news/angry-beekeeper-sets-bees-on-police-during-routine-traffic-stop.html] / Segre.com[https://www.segre.com/ca/comarques/250607/un-apicultor-ataca-a-mossos-soltandoles-sus-abejas-tras-ponerle-una-multa-en-cervera-os-tendria-que-haber-pasado-por-encima_853712.html]

本記事は、海外の記事を参考に、日本の読者向けに重要な情報を翻訳・再構成しています。

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