世が世なら...発達障害「ADHD」は狩猟採集社会では優位性を持っていた。現代でも適した職業や場所が見つかれば特性を強みに変えられる可能性(米研究)

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【狩りには向くが農耕には向かない】

 教授がそれを裏付ける証拠のひとつとして挙げているのが、2008年に発表されたケニヤのマサイ族に属するアリアールと呼ばれる1万人ほどグループを対象に行った研究だ。アリアールはもともと遊牧民族だが、近年になって、定住して農耕を営む集団が派生している。

 ワシントン大学の人類学者ダン・T・A・アイゼンバーグの調査によれば、アリアールの遊牧民の集団では、ADHDと関連づけられるDRD4-7Rと呼ばれるドーパミン受容体遺伝子を持つ男性のほうが、そうでない男性よりも栄養状態が良好であった。だが、同じアリアール族でも農耕民の集団では、DRD4-7Rを持つ男性のほうが栄養不良の状態にあったという。

 つまり、集中力は続かないが新しい刺激に対して行動的なADHDの人は、狩りには向いているが、時間をかけて作物を育てることには向いていないということであり、現代社会に置き換えれば、自分に適した職業や場所さえ見つけられれば、ADHDの特性を強みに変えることも可能だということになる。

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【環境を変えることでADHDの持ち味が生かされる】

 実際に、フリードマン教授の患者のひとりである28歳の男性は、当初広告会社でデスクワークをしていた頃は、長時間座っていることも、ひとつのタスクを完了させるための集中力を持続することもほぼ不可能だったという。

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