
先月、ケプラー宇宙望遠鏡のチームが太陽系外に新たに1,284個の惑星を発見したと発表した。これでケプラーが発見した太陽系外惑星は3,000個以上に達したことになる。
これは惑星に関する学問においては革命的な出来事である。10年やそこらの昔なら、外惑星を1個発見しただけでも大ニュースだっただろう。しかし天体観測技術の進歩は、そうしたことを過去のものにしてしまった。今ではどの星も大抵1つは惑星を伴っていることが明らかとなっている。
しかし、この話はそれだけではない。大勢の人々が知りたいのは、そこに宇宙人が住んでいるのかということだ。新発見はこの疑問に何らかの答えを与えてくれるのだろうか?
控えめながら、答えはイエスだ。『アストロバイオロジー』誌の5月号において、アメリカの天文学者ウッドラフ・サリバン氏とニューヨーク、ロチェスター大学の天文物理学教授アダム・フランク氏は、高度な地球外文明が今の時点で我々の銀河に存在するのか否か不明ではあるが、宇宙の歴史のどこかの時点ではほぼ間違いなく存在したという論文を発表している。
宇宙人の存在確率を導き出すドレイクの方程式
科学者の間では、我々がコンタクト可能な宇宙人社会が存在する確率は、ドレイクの方程式という枠組みで論じられてきた。1961年、米国科学アカデミーは天文学者フランク・ドレイクに”星間コミュニケーション”をテーマとする科学ミーティングのホスト役を依頼した。宇宙人とコンタクトできる可能性は、銀河内に存在する高度地球外文明の総数に依存する。そこで、ドレイクは7つの要素を取り上げ、これを基に等式を作り上げた。