ポケモンのピカチュウとカビゴンが厚労省の「睡眠応援大使」に任命。海外でも話題に
スマート・ライフ・プロジェクトプレスリリース

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 眠ることが好き!な人はきっと多いはず。できればいつまででも眠っていたい。

でも健康を考えた時、長時間寝ればいいというものでもないらしい。

 それに仕事や趣味やいろんな事情で、十分な睡眠時間を確保できていない人の方が、きっと絶対に多いはず。

 そんな日本人の睡眠事情を何とかしようと、ポケモンの人気キャラクターが、厚生労働省によるスマート・ライフ・プロジェクト[https://kennet.mhlw.go.jp/slp/about/index]の「睡眠応援大使」に就任する運びとなった。

 就任式にはナイトキャップを被った「ピカチュウ」と「カビゴン」が登場し、厚生労働大臣から直々に任命証を受け取ったそうだ。

ピカチュウとカビゴンが厚労省の「睡眠応援大使」に

 こちらが任命式を済ませたばかりのピカチュウとカビゴンのツーショット。「睡眠応援大使」のタスキをかけて、カビゴンもシャッキリ誇らしそうだ。

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 厚生労働省のHPによると、このスマート・ライフ・プロジェクトとは「健康寿命を延ばそう!」をスローガンに、「国民全体が人生の最後まで元気に楽しみながら健康な毎日を送ることを目標とした国民運動」なのだそうだ。

 厚労省のホームページ[https://kennet.mhlw.go.jp/slp/]では、次のように説明されている。

プロジェクトに参画する企業・団体・自治体と協力しながら、運動、食生活、禁煙、睡眠、健診・検診の受診、女性の健康について、具体的なアクションの呼びかけを行い、国民自らが誘い合い、健康の輪を広げていくことで更なる健康寿命の延伸を推進していきます

 つまり「適度な運動」「適切な食生活」「禁煙」そして「良質な睡眠」を柱に、健診・検診を受けて定期的に自分の身体について知り、健康寿命を延ばそうとうことなんだな。

 適度な運動はまあ自分でウォーキングなりジョギングなり、エクササイズするなりジムに通うなり、自発的に身体を動かせば良い。

 適切な食生活も自分で気をつけることができるわけだし、禁煙はもう自分自身との戦いだ。

 だが「良質な睡眠」となると、いったい自分では何をどうしたらいいんだ?と戸惑う人も多いと思う。

 自分に合う枕やマットを選ぶとか、リラックスできるアロマを取り入れるとか、寝る前はスマホを見ないとか?

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睡眠の質の向上を目指したキャンペーンを推進

 実は日本は、世界のほかの国々と比較しても平均睡眠時間が短いことで知られている。2024年の調査では約7時間22分で、OECD(経済協力開発機構)加盟33か国の中で最下位なんだそうだ。

 これは子供の睡眠時間も入れた数字であり、20歳以上ではおよそ4割が6時間未満と回答したという。

 そんな中、厚生労働省は「第5次国民健康づくり運動」をスタート。2032年度までに「睡眠による休養が取れている人」の割合を80%に引き上げようとしているのだ。

 だがいくら国が音頭を取っても、「具体的に何をしたらいいんだよ?」ってなるし、そもそも睡眠の重要性はほとんどの人が知っているはず。

 わかってはいても忙しくて睡眠時間を削るしかなかったり、ついゲームやSNS夜更かしをしてしまったりというのが実情だと思う。

 そこで国民のみんなに睡眠と健康の関係をもっと切実に知ってもらうため、白羽の矢が立ったのが、今や世界的人気を誇るポケモンのキャラクターというわけだ。

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スマホアプリ「ポケモンスリープ」と連携

 株式会社ポケモンは、2023年に「ポケモンスリープ(Pokémon Sleep)[https://www.pokemonsleep.net/]」という睡眠ゲームアプリをリリースしている。

 これはスマホで睡眠時間と睡眠の質を計測し、記録できるアプリである。寝言やいびきを記録したり、眠りの状態を4つのパターンに分けたりして、自分の睡眠の状態を把握できるようになっている。

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 スマート・ライフ・プロジェクトはこのポケモンスリープと連携し、特に若い世代に睡眠の重要性を意識してもらえるよう、ポケモンたちの協力を仰ぐことにしたのである。

 今回、このアプリでメインの役割を果たすポケモン・カビゴンと、ポケモンと言えばコイツ!のピカチュウがナイトキャップを被って親善大使の就任式に登場。福岡資磨厚生労働大臣から、直々に任命証とタスキを受け取った。

 就任式に出席した株式会社ポケモンの代表取締役・宇都宮崇人氏は、次のように語っている。

日々の生活の中で、どうすればより睡眠や朝起きることを楽しみになってもらえるのか。これは私たちが一貫して取り組んできたテーマでもあります。

睡眠のエンターテインメント化を通じて、今後も人々の睡眠に対する意識をより前向きなものに変えていきたいと思っています

 厚労省はポケモンを通じて、特に若い人たちに、健康維持に不可欠な睡眠の重要性を意識してもらいたいと話しているそうだ。

 さすが世界中で大人気のポケモン、このニュースは海外でも報道され、海外の視聴者からはこんなコメントが寄せられていた。

  • 12時間労働や、仕事終わりの馬鹿げた飲み会がなければ、日本人はもっと眠れるんじゃね
  • しかし日本のこういうマスコットのデザインは最高だよね
  • カビゴンはまず、生活習慣と食生活の改善に取り組むべきだと思う。このままだと肥満による心臓発作まっしぐらだよ
  • 睡眠は本当に私たちの体と心の健康を改善するために重要なのよ
  • これって2025年に耳にした唯一の平和なニュースだと思う
  • 日本人はまず、労働倫理と職場環境の改善に注力するべきだ
  • しかしなんでプリンじゃなくてカビゴンなんだろう……

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 このキャンペーンは夏休みを通して展開され、カビゴンたちはポスターのモデルとなったり、全国各地で行われるイベントや講演に参加したりして、睡眠の重要性を知らせる啓もう活動に貢献していくとのこと。

 夏本番を迎えると、眠れない夜が増えて行きそうだ。水分・塩分、そして質の良い睡眠もしっかり意識してとるようにし、酷暑を乗り切っていこうじゃないか。

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References: Japan's government appoints Pikachu & Snorlax as official sleep ambassadors[https://community.designtaxi.com/topic/13685-japans-government-appoints-pikachu-snorlax-as-official-sleep-ambassadors/] / スマート・ライフ・プロジェクトの「睡眠応援大使」に『Pokémon Sleep』のナイトキャップをかぶったピカチュウ・カビゴンが就任![https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000122690.html] / Prtimes[https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000122690.html]

本記事は、海外の記事を基に、日本の読者向けに独自の視点で情報を再整理・編集しています。

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