人間の心の謎について驚きの事実を暴いた7つの心理・社会実験【Part2】

 しかしジョンソン博士は、吃音というレッテルが症状を悪化させると考えていた。場合によっては正常な子まで吃音になる可能性もあった。実験はそれを証明するためのものだ。

 被験者として22人の若い孤児を集め、2つのグループに分けた。1つ目は「正常な話者」グループ、2つ目は「吃音」グループである。なお吃音グループであっても、実際に吃音だった子供は半分だけであった。

 実験中、正常な話者グループは肯定され励まされたのだが、この実験を悪名高いものにしたのは吃音グループに対する扱いであった。

 こちらのグループは吃音に意識が向くよう仕向けられた。吃音について講義され、単語を繰り返さないよう特に注意せよと指導された。

 孤児院の教師やスタッフらは、そうしたことを知らされずに吃音のレッテルを強化するために募集された人たちで、吃音グループの全員が本当に吃音であると説明されていた。

 この結果、吃音グループの正常な子6人のうち5人で吃音が生じるようになった。またもともと吃音だった子5人のうち3人の症状が悪化した。一方、正常な話者グループの子で実験によって吃音が悪化したのは1人だけであった。

 研究者は実験の影響力を強さを悟り、子供たちの回復を試みたが無駄であった。吃音とレッテルを貼られた孤児たちへのダメージは恒久的で、彼らはその後の人生でずっと吃音と付き合っていかねばならなくなった。

 目的は善意のものであっても、明らかに倫理的な問題のある実験である。2001年、実験が行われたアイオワ大学は正式に謝罪を表明している。

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