恐竜と鳥をつなぐミッシングリンクはどのようにして発見されたのか?

 その始祖鳥は死んだ後にもみくちゃにされ、保存状態は決してよくはなかった。

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始祖鳥8体目の標本 image credit:John Nudds
 下半身は完全に失われてしまっている。しかしフランスにある欧州シンクロトロン放射光研究所で、まさに丸裸にして調べたところ意外なことが判明した。

 これまで発見された始祖鳥は、いずれもArchaeopteryx lithographicaというたった1つの種に分類されてきた。

 しかし、この化石はそれとは違うように思われたのだ。

 また発見されたのも、ほかの化石が発掘されたゾルンフォーフェン層からではなく、その上にあって50万年は新しいとされるメルンスハイム層からだった。

【いっそう鳥に近づいている】

 検査でまず目についたのは、頭蓋骨が融合していることだった。さらに叉骨にノブのような突起があることも分かった。

 これは現代の鳥では、力強い飛翔筋がくっついているところだ。どちらの特徴もArchaeopteryx lithographicaには見られないものである。

 さらに烏口骨の広い開口部からは、骨の中を大きな神経が通過していたことが窺えた。いずれも力強い鳥の羽ばたきを連想させる。

 だが最大の驚きは、手首の骨が融合していたことだ――こちらも腕掌骨という現代の鳥の特徴である。これは翼を強く下に振るために必要な構造だ。

 一方のArchaeopteryx lithographicaは、恐竜の祖先に見ることができる柔軟な手首を持っている。”幻影”が、うまく飛べないArchaeopteryx lithographicaと違って、現代の空を飛ぶ鳥の特徴の多くを持っていることは明らかだった。

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