うつ病と腸内細菌の関連性が発見される(ベルギー研究)

うつ病と腸内細菌の関連性が発見される(ベルギー研究)

pixabay
 人間の腸の中には、様々な腸内細菌が潜んでおり、消化器の健康から自己免疫疾患まで、さまざまな健康状態を左右している。

 だが、それだけではない。それら腸内細菌叢(腸内フローラ)はじつは脳の機能ともつながりがあることが分かってきている。

 『Nature Microbiology』に掲載された研究論文によれば、腸内にいる細菌はうつ病にまで影響を与えているそうだ。

【腸内細菌のほとんどが神経伝達物質を作り出せる】

 ベルギー、ルーヴェン・カトリック大学のイェルン・ラース(Jeroen Raes)氏らは、ヨーロッパ人の患者2000人以上の腸内細菌を対象に、細菌叢とメンタルヘルスとの関係について調査した。

 すると、うつ病の患者の腸内には、コプロコッカス属(Coprococcus)とディアリスター属(Dialister)の細菌がほとんどいないことが判明した。

 さらに、腸内細菌532株のゲノムを解析し、それらが神経伝達物質(神経間の通信を行う化学物質)を作ることができるのかどうかも確かめた。

 その結果、9割以上の細菌が1つ以上の神経伝達物質を作り出す能力を持っていることが判明した。

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【迷走神経を介して脳とコミュニケーション?】

人体の中で一番長い神経は、脳幹から腸の一番下の部分にまで走る迷走神経である。

 この神経は双方向に流れる高速道路のようなものだと考えられており、脳から腸へ、あるいは腸から脳へと信号が行き交っている。

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