ヒ素を使って呼吸する生命体が太平洋で発見される(米研究)

ヒ素を使って呼吸する生命体が太平洋で発見される(米研究)

borchee/iStock
 生物の多様性というものは計り知れない。人間にとっては猛毒とされる物質を取り込んで生きるように適応していくのだから。

 今回太平洋で発見されたのは、ヒ素を取り込み呼吸して生きる生命体だ。酸素の薄い水中で生きる微生物は、呼吸にヒ素を利用しているようだ。

 海にごく少量のヒ素が含まれていることは以前より知られていた。でもまさか生きるためにヒ素を使えるとは驚きである。海で発見されたまったく新しい代謝の形だ。
【ヒ素系分子をエネルギーに転換】

 この生物が発見されたのは、メキシコ沿岸沖の太平洋にある酸素欠乏帯だ。ここは利用できる酸素が実質的にない領域である。

 じつは過去には、こうした酸素の乏しい環境で窒素と硫黄を利用して生きる微生物が発見されている。またカリフォルニア州サールズ湖では、ヒ素を利用する微生物が発見されたこともある。

 しかし海でヒ素を使って呼吸する生物が見つかったのは今回が初めてのことだ。

 DNA解析からは、ヒ素系分子を転換してエネルギーを作り出すことを可能にする2つの遺伝経路が特定。さらにヒ酸塩を亜ヒ酸塩に転換する方法も判明した。

[画像を見る]
borchee/iStock
【酸素に乏しかった大昔の生存戦略、それは地球外生命をも示唆する】

 こうした不思議な代謝について、地球に酸素があまりなかった大昔に生き残るための戦略だったのでは? と研究者は考えている。驚いたことに、それが酸素が豊富でヒ素に乏しい今の時代にまで残っていたのだ。

あわせて読みたい

カラパイアの記事をもっと見る 2019年5月15日のびっくり記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

びっくりニュースアクセスランキング

びっくりランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

世界のびっくり事件や仰天する出来事などついつい気になる情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら