遺伝子とうつ病に関する新しい研究で、過去1000本分の研究結果はまったくの無駄だった可能性が!?(米研究)

遺伝子とうつ病に関する新しい研究で、過去1000本分の研究結果はまったくの無駄だった可能性が!?(米研究)

primipil/iStock
 1996年、ヨーロッパの研究者グループが「SLC6A4」という、うつ病の発症率に関連すると考えられた遺伝子を発見した。当時大きな注目を浴びた発見であった。

 これにより、SLC6A4変異型の持ち主はうつ病の発症率が高まると推測された。

 だが当時、DNAの解析機器は今ほど安くも正確でもなかった。ある特質に影響を与える遺伝子を特定するには、優れた推論に基づき、その候補を選び出すよりなかった。

 セロトニンは、気分やうつ病に関連していることが知られており、そのセロトニンを脳細胞に取り込ませる機能を担ったSLC6A4が、うつ病の候補遺伝子である線はきわめて濃厚であった。

 そして、過去20年でこの遺伝子をテーマとした研究論文が大量に発表されてきたのだが、最近、身も蓋もない研究が発表されてしまった。

 これまでで最大かつ最も包括的なこの研究によれば、こうした大量の研究論文はじつはなんの根拠もない話に基づいた砂上の楼閣にすぎないというのだ。
【1000本以上の研究が紙クズ同然であると判明】

 アメリカ・コロラド大学ボルダー校のリチャード・ボーダー氏とマシュー・ケラー氏は、うつ病に関連すると一般に推測される18の候補遺伝子を調べることにした。SLC6A4はその最有力候補である。

 この研究で用いられたデータは6万2000~44万3000人分とこれまでで最大のものだ。これ基づいて、遺伝子の変異型の中でうつ病患者に一番一般的なものを特定しようと試みられた。

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