
オランダ、アムステルダムの中心地、シンゲル運河を見渡せる花市場近くに、この小さな拷問博物館はある。
世界でもっとも奇妙な博物館のひとつだが、観光客に人気のスポットにもなっている、この町にある50の博物館のうちの目玉のひとつだ。
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Torture Museum Amsterdam
【拷問博物館の外観と内部】
アムステルダムには、拷問に関連する博物館は他にもう一つあるが、こちらは、中央駅近くのダムラク通り33にあり、また違ったレイアウトで展示されているが、このふたつの博物館には関連はない。
アムステルダム拷問博物館の正面入り口
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PersianDutchNetwork/wikimedia commons
拷問博物館の外の看板
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Geneticcuckoo/wikimedia commons
内部は、小さな暗い部屋が迷路のようになっている。それぞれの部屋に、一点か二点拷問道具が展示されていて、ガラスの中に入っているものもあるが、多くはそのまま置かれていて触れることができる。
それぞれの展示物には、古い書物や記事から抜粋された拡大イメージが添えられていて、その道具がなぜ、どのように使われたかを説明している。
文章の言語は、英語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語で書かれていて、この博物館を訪れるさまざまな人たちに対応している。暗い照明や不気味な臨場感たっぷりの演出が、陰鬱な雰囲気を存分に醸し出している。
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【様々な中世の拷問器具が勢ぞろい】
ギロチンから、責め道具、晒し台などのよく知られたものから、親指締めや汚名の笛などの比較的珍しいものまで、さまざまな拷問道具を展示している。
鉄の処女や頭蓋砕き、ユダのゆりかご、車裂き、スコールド・ブライドルなどもある。実際に使われていた"本物"もあるが、ほとんどは古い文献や書物を参考に再現されたレプリカだ。
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「汚名の笛」、演奏の下手な楽士は、これを首にはめられ街路にさらされたという
この博物館は小規模だが、その影響力は大きい。奇妙な博物館リストに必ずといっていいほど取り上げられ、広範囲な拷問道具コレクションを見に訪れる人は絶えない。現代人のユーモアを刺激し、ポップカルチャーの一部になっているものもある。
【利用案内】
開館時間は午前10時から午後11時。拝観料は大人7.50ユーロ、子ども4ユーロ。学生割引やパスポートのようなものはない。
拷問や拷問道具使用の歴史に関する幅広い情報を提供していて、さまざまな教育プログラムやツアーも実施されている。
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Torture Museum - Amsterdam/ written by konohazuku / edited by parumo
記事全文はこちら:中世の拷問器具が展示されている、オランダ、アムステルダム拷問博物館 http://karapaia.com/archives/52286828.html
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