南極で観測史上最高気温が記録される。過去の記録を0.8度更新

南極で観測史上最高気温が記録される。過去の記録を0.8度更新

Lucezn/iStock
 2月7日(現地時間)、南極で18.3度という観測史上初となる最高気温が記録された。2015年3月に観測されたそれまでの記録を0.8度上回るという。

 この記録は、南極トリニティ半島にアルゼンチンが所有するエスペランサ基地で観測され、同国気象庁のツイートによって明らかにされた。
【世界最速で温暖化が進む地域の1つ、トリニティ半島】

 南極半島(グレアムランド)の北端部に位置し、南アメリカへ向かって伸びるトリニティ半島は、地球上でもっとも速く温暖化が進んでいる地域の1つで、世界気象機関(WMO)によれば、過去50年で3度近くも気温が上昇した。

 同地域の氷河はほぼすべてが解け出している。しかも毎年失われる氷の量は加速的に増えており、17世紀末から現在まででほぼ6倍にもなった。

 こうした特に温暖化の影響を受けやすい地域の氷の融解は、世界の4分の1の地域における海面上昇の要因であるという。


【風の変化が氷の融解をいっそう進める】

 だが、氷だけが南極で生じている変化ではない。暖かい地域風がますます強く、しかも当たり前になってきており、暖かい水を氷床の下に滴らせているのだ。このために氷河は下側から解けている。

 WMOアドホック委員会のメンバーとして前回の記録を確認した気候科学者ジェームズ・レンウィック教授によると、この地域の気温の高さは、山の斜面から吹く強い北西風のパターンとぴったり一致しているという。 

 同地域の気候パターンは複雑であるとはいえ、今回の記録は、自然の揺らぎと温室効果ガスによって進行する温暖化の両方の影響によって作られた可能性が濃厚だとのことだ。

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【解けた氷の水がさらに氷を解かす】

 ゆっくりと温暖化が進んだとしても、氷を解かすエネルギーは大きく増加することがあると説明するのは、オーストラリア国立大学の気候学者ネリリー・エイブラム教授だ。

 同教授によると、解けた水は氷棚の亀裂の中から氷を解かす。氷棚は海に浮いているので、それが崩壊したとしても海面の水位をいきなり上昇させるわけではない。

 ただし、それはある種の栓として、陸上の氷床を安定させる役割を担っている。そのため氷棚が崩壊し、栓がなくなってしまえば、陸上の氷床によって海面の上昇が引き起こされる恐れがある。

 地球の氷の9割は南極にある。それがすべて解けたしまった場合、海面は60メートル上昇する可能性があるそうだ。

References:popsci./ written by hiroching / edited by parumo

記事全文はこちら:南極で観測史上最高気温が記録される。過去の記録を0.8度更新 http://karapaia.com/archives/52287642.html

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