
宇宙人から見たら皆同じ地球人なのに、しかも地球人の体は皆同じ元素で作られているというのに、自分と違うところを探し出して攻撃する。これがいわゆる差別である。
差別はいわゆる花粉症などのアレルギー反応と同じだ。過剰な防衛本能が、敵じゃないものを攻撃してしまうのだ。
だが幸いにも人間には理性が備わっている。そして地球には猫がいる。
世界各国の街中には、人種差別的メッセージを示すシンボルや文字そのものが落書きされたり、ポスターになって貼られたりしているが、一部の人たちが立ち上がった。猫のステッカーをその上に貼ることで、過剰なアレルギー反応を封じ込めようと尽力しているのだ。
【人種差別メッセージを猫のステッカーで撃退】
イギリスのマンチェスター市内で、電柱に貼られた猫のステッカーが話題になっている。
かわいいトラ猫のステッカーには、「ここには人種差別的落書き・メッセージがありましたので、猫の写真でカバーして見えなくします」と印字されてある。
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ちなみにマンチェスターで見られたこのステッカーの下には、移民や人種について差別的発言がなされたエクスティンクション・レベリオンに関するデマのメッセージが綴られてあったということだ。
誰がこのステッカーを貼ったのかは不明だが、このステッカーはオーストラリアの『Cracks Appearing Distro』と呼ばれるサイトが販売しているもので、猫以外にも様々なステッカーが揃っている。
ちなみに猫ステッカーは、1枚6オーストラリアドル(約410円)で、地元オーストラリアでは、あちらこちらに使用されているようだ。
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こちらは、カナダのトロントで。
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【反差別主義運動に称賛の声】
こうした反人種差別行為のムーブメントは広く称賛されており、ネット上にはこのようなコメントが寄せられた。
・昔、バス停に貼られた人種差別のステッカーを剥がすのにすごく時間がかかったことがあったけど、猫ステッカーのアイデアはいいと思う。
・猫は教えなくてもトイレを覚える。自分の排泄物を綺麗にカバーする方法を知っているから、このくだらないメッセージも猫が全部きれいにしてくれているんだろう。
・猫のステッカーで嫌なメッセージが覆われてすっきり。
・確かに、嫌な差別的メッセージより猫をもっと見たい。
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【イタリアのアーティストは差別的メッセージを壁画で隠す】
所変わってイタリアでは、ストリート・アーティストのCiboが街で見かけた人種差別的落書きやメッセージを、様々な食べ物の壁画で覆い隠すという活動を続けている。
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彼は、パスタやサラダ、フルーツなどシンプルでヘルシーな壁画でもって、ファシスト(全体主義者)や人種差別者のメッセージやシンボルを覆い隠している。
だが、作品が再びそうした人たちに台無しにされることも多いため、更に食べ物の壁画を上に書いて覆う作業を繰り返しながら攻防を続けている。
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私の絵がダメにされる度、私はソーセージ(元の壁画)にソースを加えたりしてカバーし続けています。彼らの憎しみは、今や私の料理の一部です。
猫ステッカーも良いアイディアですね。彼らの憎しみは猫にシャーッという声で攻撃され、思いっきり引っ掻かれていることでしょう。
References:Metroなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:差別的なメッセージは猫で封印にゃ。猫のステッカーで差別を覆うムーブメントが世界各地で発生中 http://karapaia.com/archives/52288689.html
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