踊るマクドナルドスタッフ、ドライブスルーの交通整理で買い物客を笑顔に(イギリス)


 ロックダウン(都市封鎖)が段階的緩和となっているイギリスで6月3日、10週間ぶりにマクドナルドのドライブスルーが営業を再開させた。

 各地のマクドナルドのドライブスルーには、長蛇の列ができるほど客が溢れ、地域によっては警察官が出動して交通整理を行う事態となった。


 ウェールズのスウォンジーにある店でも、開店時間前からやってくる人々が後を絶たなかったが、1人の男性スタッフが交通整理をしながらダンスを披露し、車中で待っている客をおおいに楽しませた。『Wales Online』などが伝えている。
【ドライブスルー再開に長蛇の列】

 6月3日、ウェールズ南部スウォンジーのモーファにあるマクドナルドのドライブスルーには、営業再開を待ちきれない人たちが、開店時間となる午前11時の1時間半前から長蛇の列を作った。

 同店フロアマネジャーのギャビン・ブリュースターさん(26歳)は、列をなしている客の車をできるだけ主要道路から遠ざけるため、駐車場に出て交通整理をしていた。

 その間、ギャビンさんは車中の客と「注文は決まっていますか」などと軽い会話を交わしていたが、客の1人が音楽を流したのを聞いたのをきっかけに、駐車場で踊り始めた。

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【曲に合わせて踊るギャビンさんの姿がSNSで拡散】

 ビヨンセやシャキーラ、レディー・ガガといったアップテンポの曲が流れる中、ギャビンさんは次から次へとキレのいいダンスを披露。


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 その姿が、待っている客たちに動画撮影され、Facebookでシェアされた。すると、それを見たユーザーらが、ギャビンさんのダンス見たさにモーファ店にやって来るという事態にまで発展したという。

 結局、営業再開の初日にギャビンさんは8時間も踊りながら交通整理をしたそうだ。

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 後のメディア取材で、ギャビンさんはこのように語っている。

信じられないほどの反響を呼んで、多くの人から「笑顔にしてくれてありがとう」「楽しませてくれてありがとう」というメッセージを貰い、とても嬉しく思っています。

私の仕事は、なんといってもお客さんを笑顔にすることですからね。

 実はギャビンさん、夜はスウォンジーのゲイバーでプロのドラァグクィーンとして働いており、マクドナルドで働きだしたのは去年からなのだそう。

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 多くの人たちを楽しませることに慣れているギャビンさんにとって、好きなダンスを踊り続けながらの交通整理は、疲れを感じるどころか、とても楽しい時間となり、長時間順番を待っていた多くの客も、リクエスト曲に合わせて踊ってくれるギャビンさんのエンターテインメントのおかげで、あまりストレスを感じずに済んだようだ。

 ギャビンさんは自身のFacebookにも、客から送ってもらった自身のダンス動画をシェアしており、「明日もまた踊ります!」と綴っている。

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written by Scarlet / edited by parumo

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