
子供にガスライティングを仕掛ける親たちの特徴/iStock
「ガスライティング」という心理学的用語がある。これは、わざと間違った情報を伝え続けることで、相手の現実感覚を狂わせ、記憶や正気などを疑うように仕向ける精神的虐待のことだ。
自分を優位に立たせ、人を陥れる時に用いられるこの手法は、親子関係で見られることもある。親、あるいは子、あるいは両方が、相手を騙して正常な認知を損なわせようとするのである。
ここでは特に「ガスライティング・ペアレント」と呼ばれる親が子にガスライティングを仕掛けていた場合についてみていこう。
【人を陥れる心理攻撃「ガスライティング」】
ガスライティングの名称は、『ガス燈』という舞台劇・映画に因む。この物語に登場する男は、自分の妻が口にすることを勘違いだと言い張ることで、自分は狂っているのではないかと彼女に思い込ませた。
そんなことをする理由は、金銭目的だったり、その人物を支配したいという欲望だったり、あるいはただ単に反社会的人格の持ち主であるからなどさまざまだ。
ガスライティングを仕掛けられると自分が信じられなくなり、相手の意のままに操られてしまう。被害者なのにいつのまにか加害者に逆転していることもある。
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ガスライティングを仕掛けてくる親には以下にあげる7つの特徴がある。
【1. 子供を馬鹿にする】
ガスライティングの最初の一歩は、決まって自尊心の破壊から始まる。相手を操作するには、その人の自信は邪魔でしかない。それは親によるガスライティングでも同じだ。