
image by:Steven Kuiter
ユーカリの葉っぱを食べるのはコアラだけではない。オーストラリアに生息するフクロムササビのような有袋類も、同じくユーカリを食べて生きている。
フクロムササビは、これまで単一の種に分類されていたが、FNA配列を使った遺伝子構造を調べた結果、実際には3種いることが判明したため、新種の有袋類2種が発見されたという位置づけになった。
【空飛ぶ有袋類フクロムササビ】
東海岸の森林のほか、北部のクイーンズランド州から南部のビクトリア州まで、オーストラリアの幅広い地域に生息する「フクロムササビ」は、コアラやカンガルーと同じ有袋類でありながら空を飛ぶことができる。
鳥のように大空へ羽ばたくわけではないが、最大100メートルも滑空して木から木へと飛び移ることができるのだから、空飛ぶ有袋類の名に恥じることない立派な飛行能力だ。
これまでフクロムササビ属に属する動物は公式には1種しかいないとされていた。
しかしオーストラリアの各地に生息しており、それぞれの地域によって外見に若干の違いがある(亜種として扱われていた)ことから、じつは複数の種がいるのではないかという意見は以前からあった。
そしてこのほど、そのことがDNAからも証明されたとのことだ。
[画像を見る]
Petauroides volans image by:Steven Kuiter
【DNAの検査から3種いることが判明】