
2020年深海での7つの発見 / Pixabay
新型コロナの世界的な大流行のせいで、2020年はいくつもの海底探査がキャンセルの憂き目にあった。それでも最新のロボット式潜水ビークルのおかげで、様々な発見が報告されている。
火星にまで到達しようとしている人類であるが、海の奥深くに広がる深海世界は、ほんの触り程度にしか調査が進んでいない。なにせ、海底や海溝に比べれば、火星の地表のマッピングの方がマシであるくらいなのだ。
そんな私たちが暮らすこの惑星にありながら、謎と神秘のヴェールに包まれたままの深海で今年なされた驚きの発見を紹介しよう。
【1. エイリアンのような新種の海綿動物】
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image by:NOAA Office of Ocean Exploration and Research
7月に報告されたこの生物は、まるでタコ型の火星人のような姿だ。リモートコントロールの潜水ビークルが、太平洋の深度2000メートルの海底に広がる「奇妙なものの森」を調べているときに遭遇。海綿動物の仲間で、つけられた学名が「Advhena magnifica」壮麗なエイリアンという意味だ。
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【2. 風船のような新種のクシクラゲの仲間】
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image by:NOAA Office of Ocean Exploration and Research
高解像度の映像を入念に調査した結果、新種かつ新属と認定された透明な風船のようなクシクラゲの仲間。