
イギリスから来た入国者のハムサンドウィッチがオランダで没収される訳/pixabay
今年1月、イギリスからオランダに入国する人々が所持していたハムサンドウィッチが次々と没収されるという事態が起き、メディアでその様子が放送された。
国際線の飛行機ならペットボトルなどの飲み物を没収されることがあるが、サンドウィッチは聞いたことがない。いったい何がおきているのか?
その背景にはイギリスがEU離脱をしたことに関係があるという。
【イギリスからフェリーで来た男性、サンドイッチを没収される】
2020年12月31日をもってEUから離脱したイギリスだが、2016年の国民投票では離脱に同意した者も、コロナの影響で国内の経済状況が激しく変化した中で、その心中は正直なところ複雑なようだ。
双方に厚い壁ができた今、欧州委員会およびイギリスの環境・食糧・農村地域省はEU圏外からの食品持ち込みの規制を強化した。肉や乳製品などの食品を持ち込むことができなくなったのだ。
そのため、離脱早々イギリスからオランダへやって来た渡航者が、国境検査で個人の食べ物を没収される羽目になってしまったようだ。
イギリスからは、ドーバー海峡を通る英仏海峡トンネルによってフランスまで自動車で行くことができる他、フェリーでもフランスやオランダ、スペインへ入国することが可能だ。
オランダのテレビ番組で放映された動画には、フック・ファン・ホランド港に到着したトラック運転手の男性が、イギリスからアルミホイルに包んで持ってきたハムサンドイッチを当局の職員に全て没収される姿が捉えられている。