別犬のように生まれ変わる。劣悪な飼育環境から保護された犬たちのビフォア・アフター(イギリス)

保護犬のビフォア・アフターimage credit:RSPCA (England & Wales)/Facebook
 1月、RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)の職員らは、劣悪な環境の野外の犬小屋にいた30匹もの犬を救助した。

 犬たちは、排泄物まみれの中、泥や汚れで毛が絡まり塊になった状態で、本来の姿が分からない状態だった。
犬を保護した職員らが、綺麗に毛をカットしてやると、犬たちは見違えるほど変身した。
【劣悪な環境から犬30匹が救助・保護される】

 イギリスのリンカンシャー州スケッグネスで、民家の外に設置された犬小屋から30匹の犬が救助・保護された。

 救助にあたったRSPCA職員らは、劣悪な環境に置かれていた犬たちのあまりの酷さに、言葉を失うほどだったという。

 泥と汚れで固まり、絡みついた毛が伸び放題の犬たちは、それぞれの品種が何なのか全く判別がつかず、中には排泄物にまみれた状態で放置されていた犬もいた。

 飼い主は、RSPCAに犬たちを引き渡すことを同意。職員らは、全ての犬を施設へと搬送し、保護した初日に1日がかりで緊急トリミングを行った。


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【見違えるようになった犬たちのビフォア・アフター】

 絡みついた毛は、犬たちが痛みを感じないように丁寧に切り取ってやらなければならない。時間のかかる作業だが、職員らは愛情をこめて懸命に1匹1匹の犬伸びすぎた毛をカットしながら整えていった。

 その後も、職員は2~3人がかりで犬をお風呂に入れて乾かし、丁寧にブラッシングを施した。すると犬たちは見違えたように変身した。

 トリミングした後で判明したことだが、犬たちはジャーマン・シェパードやヨークシャー・テリア、ダックスフント、トイプードルを含む交雑種だったという。

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【新たな飼い主を見つけるため現在もリハビリ中】

 犬たちを保護したRSPCAラドクリフ動物センターのマネジャー、エラ・カーペンターさんは、このように話している。


救助した中には、口から膿を垂れ流していた犬もおり、あまりの酷い状況に、駆け付けた職員は涙したほどです。

私たちは、毎日このような酷い状態の犬を救助しているわけではないですが、悲しいことにロックダウン中は、特に違法に子犬を繁殖させるブリーダーの子犬ファームから、こんなふうに子犬たちを保護するケースが増えています。

今、犬たちは固まった毛をすっかり刈ってもらい、痛みを感じることなく自由に動き回れるようになりました。皮膚の状態を改善させるために、定期的にお風呂に入れてやって、あと数週間はリハビリを行っていきます。

 職員たちにTLC(Tender Loving Care:やさしい愛情とケア)を受け、現在リハビリ中の犬たちは、それが順調に終われば、新しい飼い主を探して養子縁組の準備に入る予定になっている。

 なお、犬たちの元飼い主については、RSPCA側は「一般データ保護法により、詳細を明かすことはできない」と述べている。


written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:別犬のように生まれ変わる。劣悪な飼育環境から保護された犬たちのビフォア・アフター(イギリス) https://karapaia.com/archives/52298892.html