クールブルーな氷の洞窟やオーロラを満喫できるホテルなど、大自然に触れるにはもってこいのアイスランドで近ごろ幻想的なビーチが話題を呼んでいる。
年間何千人もの人々がカメラを持って訪れるというそのスポットは、ダイヤモンドのようにきらめく氷がいくつもみられるダイヤモンドビーチだ。
そこはアイスランドの一部を覆う氷河のかけらが漂着する場所で、太陽の光を受けてキラキラ輝く神秘的な氷に多くの人が目を奪われているという。
黒い砂浜に良く映える美しい氷をとらえた写真家の動画とともに、その見事な景色を堪能しよう。
[動画を見る]Diamond beach Iceland 4K
【キラッキラの氷がたくさん!アイスランドのダイヤモンドビーチ】
こちらはアイスランドの南海岸を訪れたチェコの旅行写真家ペトル・ポドロウジェクさんがとらえた美しい氷たちの風景だ。
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ダイヤモンドビーチは、アイスランドの南東のブレイザメルクルサンドゥル氷河平原に属する黒い砂浜で、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖付近にあります
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この黒い砂の浜辺には、その名の通りダイヤモンドのように美しい氷がいくつも打ち上げられ、宝石の国に迷い込んだかのよう。
【かつて氷河だった氷たちが流れつく砂浜】
まばゆいばかりの輝きを放つ氷たちはすべてかつての氷河だった。
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アイスランド最大の氷河であるヴァトナヨークトル氷河の一部は、数百年という単位で少しずつ大西洋につながるヨークルスアゥルロゥン氷河湖に移動したのち崩壊しながら海に流出する。
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その際にバラバラになった巨大な氷の欠片が潮流によりこの黒い砂浜に流れ着く。
なお氷塊が集まるこの浜辺に決まった呼び名は無いようで、最も有名なダイヤモンドビーチのほかアイスビーチなどの名で親しまれているそうだ。
【形成に2500年!長年かけてできた氷河の最後の時】
浜辺に着いたたくさんの氷は、寄せては返す波に洗われ刻々と変化する。
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少しずつ形を変えてゆきながら太陽の光にきらめく氷河のかけらは、ある意味本物のダイヤモンドより希少かもしれない。
氷河らしい青みを帯びた氷や、目を疑うほどクリアな氷も元はひとつの氷山だったかもしれない。彼らが全体の一部として海に浮かんでいた期間は実際どれほどあったのだろう?
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ヴァトナヨークトル氷河は2500年ほどかけて形成したといわれるが、この氷も気が遠くなるような時間を過ごして来たに違いない。
膨大な時を封じ込めてきた美しい氷はやがてこの浜辺で最後の時を迎えるのだろう。
参考動画:ダイヤモンドビーチのタイムラプスなど
[動画を見る]Jokulsarlon Diamond Beach Iceland [Time Lapse, Video, Slow-Motion]
氷の宝石がちりばめられているダイヤモンドビーチへは、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖から徒歩で10分ほど。ヨークルスアゥルロゥン氷河湖へはアイスランドの首都レイキャビクからのバスツアーもあり、車で6時間ほどで着くという。
アイスランドの観光地の一つとして人気急上昇中のこちらのビーチ。新型コロナが収束したら旅にでも…と思っている人も一度検討してみては?
References:laughingsquidなど /written by D/ edited by parumo
記事全文はこちら:自然ってすごい!キラキラ輝くダイヤモンドのような氷が発見できるアイスランドのビーチ https://karapaia.com/archives/52299844.html