21世紀に登場した面白奇妙な20の発明

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 21世紀となり、iPhone、デジタル通貨、自動運転車などなど、世の中の頭のいい人たちが、斬新かつ最高の発明を生み出してきた。

 その裏でクスっと笑える奇妙な発明品も数々登場している。
これからあげるさまざまな発明は、ここ20年間で開発されたものだ。

 世界を変えてしまうほどの大それたものではないかもしれないが、大いに好奇心をくすぐられる。革新的で面白奇妙なものである。

【1. AI搭載のナメクジ駆除ロボット「スラグボット」】

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New Scientist Live 2020 - CHAP Session Talk

 庭にナメクジが発生して困っていないだろうか? 「スラグボット」は、カリフォルニア工科大学が2001年にお披露目したAI搭載のナメクジ駆除ロボット。

 光を使って、ナメクジを探し回り、見つけると捕獲して体内に取り込む。スラグポットの内部には微生物が仕込まれていて、それがナメクジを「消化」し、消化されたナメクジがこのロボットの有機動力として使われる仕組みだ。


 イギリス政府は、2021年に試験予定の新型スラグボットの試作品に資金提供している。【2.牛乳でできた服】

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Milky Clothes: Italian designer turns milk waste into fabric

 ドイツのファッションデザイナー、アンケ・ドマスケは、グラス一杯の牛乳(ミルク)から何枚のTシャツができるかだろうか、と考えた。

 2011年、彼女はミルクの中にあるカゼインというタンパク質から作ったQMilchという素材を発表した(その他のミルクベース素材は化学物質が使われている)。乾燥させた粉乳を加熱すると、糸状のものが出てくる。

 6リットルのミルクで一着のドレスを作ることができるという。ロスの企業Mi Terroも、2019年にミルクから作った服の販売を始めた。
【3. 自分の顔がトーストに。セルフィートースター】

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IS THAT FOR REAL? The Doctors Try a Dr. Travis Selfie Toaster

 プレーンなトーストでは味気ない。そこで、ちょっと遊んじゃおうというわけで、バーモント・ノベルティ・トースター社が、2014年にヘンなトースターを売り出した。

 自分の顔写真から作った特殊な金属板を使って、トーストに自分の顔を焼きつけてしまうのだ。完璧にカリカリの自撮りトーストができあがり、自分の顔にバターを塗りたくることができる。【4. 鮭の皮でできたビキニ】

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 2003年に登場したこの水着は、鶏の飼料として使われていた鮭の皮をなめし染色して作られた「フィッシュスキンビキニ」である。
ロンドンのスキニ社で335ドルから販売されている。【5. 空気ポンプでポッピング】

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Razor Bogo Pogo Stick In Action

 2001年、レイザー社は従来のポッピング(ポゴスティック)を改良して、スプリング部分を空気ポンプに替えたJDRAZORポゴスティックを開発した。おかげで着地が少し難しくなった。【6. 再生紙で作られた生分解性のお棺「エコポッド」】

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video-arabic- Biodegradable coffins the latest green 'must have'

 自分の死後も環境のことを考えたいのなら、これがあれば心配いらない。再生紙で作られた生分解性のお棺「エコポッド」は、中身もろとも微生物がきれいにすべて分解してくれる。2007年発売。
【7. ブラジャー専用ドライヤー】

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credit: Bra Dryer
 ブラジャーは、普通に洗濯機で洗って乾燥させると形が崩れてしまう可能性がある。2009年、発明家のアレクサンダー・ファレニコフがブラ専用ドライヤー「Bra Dryer 2.0」を開発した。赤外線と空気の流れを利用して、わずか30秒でブラを乾かすことができる。【8. 脳波に合わせて耳が動く「ネコミミ」】

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Brainwave Emotion Controlled Cat Ears by Necomimi

 日本で開発された「ネコミミ(nekomimi)」は、装着者の脳波を測定して、気分に合わせて耳が動く機械じかけの猫の耳。

 人間と猫がより一体化できるようになった。なにかに興味をもっているときは耳がピンと立ち、リラックスしているときは、だらりと垂れ下がる。
集中しているときは、耳がもぞもぞ動き、かなり本格的。【9. 自分の殻に閉じこもれる、オーストリッチピロー】

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OSTRICHPILLOWR Original on Kickstarter

 2012年にキックスターターで13万ドルの資金を集めて開発された。ふわっふわの穴に頭を突っ込めば、まわりの世界から逃避することができる。つまり、どんな環境でもお昼寝できるというわけ。現在日本のAmazonなどで購入できる。【10. はいはいする赤ちゃんがそのままモップに「ベビーモップ」】

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Baby Mop Polishes Floors as Baby Crawls

 赤ちゃんが四つん這いで家の中を探検するようになったら、ついでにお掃除も一緒にやってもらったらどうだろう? 上下一体型のベビーウェア、ワンジーに柔らかなモップがくっついている。
【11. 食べる量や咀嚼の速さを分析「ビットバイト」】

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Bitbite 2014

 ダイエットを続けるためにもうちょっと頑張らなくてはならないとき、このビットバイトが助けになってくれる。イヤホンのようなデバイスにはマイクがついていて、あなたの食べる量や咀嚼の速さをなど食習慣を分析してくれる。

 無性にチップスの袋を破りたくなったら、落ち着くよう諭してくれるかもしれない。クラウドファンディングサービスのIndiegogoで、2014年に商品化が決まった。【12. 少量のチョコでも満足、ル・ウィフ(LE WHIF)】

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Le Whif Whiffable Chocolate and Coffee Powder from ThinkGeek

 ハーバード大のバイオ医学工学のデヴィッド・エドワーズらが、2007年にこの画期的な食べ物を作った。

 舌の上にわずか数百ミリグラムのパウダー状カカオを乗せ、タバコで一服するように吸い込むだけで、フルサイズのツイックスのチョコを食べなくても十分満足できる。【13. ドアが卓球台に「ピンポンドア」】
[動画を見る]PingPongDoorLoop

 卓球が大好きなのに、そんなスペースがない場合は? ちょっと動かすだけで、卓球台に早変わりできるドアが、発明家のトバイアス・フレンゼルとドイツの高級家具メーカーFINKELDEI社によって2018年に開発された。同社では、1万2000ドルほどでカスタムメイドしてくれる。【14. 愛犬が散歩中濡れないように「ドッグブレラ」】

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Dogbrella in action!

 雨の日の愛犬のお散歩のために、ペット用品会社LesyPetが、首輪に取りつけられる傘「ドッグブレラ」を開発した。これでもうワンちゃんは雨に濡れなくて済む。2017年、アマゾンで大評判になった。【15. 自動衣類たたみ器、フォルディメイト】

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Folding shirts, pants and even towels

 洗濯物をたたむのは面倒でイヤなもの。そこで自動衣類たたみ器「フォルディメイト」の登場だ。2019年に出たこのマシンは、服を投入すると、わずか10秒程度できちんとたたまれた服が戻ってくる。ただし、ソックスはたたんでくれない。【16. 車の鳥のフンの除去に最適「ドロップワイプ」】

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Drop Wipes In-Use Full Length User Video

 車の屋根にこびりついた鳥の落としものを除去するために開発された初のワイプ。2019年に大評判になった。【17. ネクタイに飲み物をしこめる「フラスコ・タイ」】

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PRODUCT DUMMIES - Flask Tie

 仕事に追われて水も飲めない人のために、フラスコを忍ばせておけるネクタイ。2013年にお目見えしたこの「フラスコ・タイ」には、液体を入れられる袋とストローが格納されている。【18.彼氏の腕枕を楽しめる「 ボーイフレンドアームピロー」】

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The Original Boyfriend Pillow

 たくましい男性の腕をかたどった抱き枕。彼氏に包みこまれているような気分になれ、日本でたちまち人気となり、最近では筋肉タイプも登場している。


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