ヨーロッパ人がアメリカで受けた15のカルチャーショック

Image by DWilliam from Pixabay
 自国の常識は他国の非常識だったりもするくらい、国によって文化や習慣などは異なるものだ。それこそが世界を知る醍醐味となるわけだが、そう簡単には「郷に入っても郷に従えないものだ。


 海外掲示板でヨーロッパ人に対し「アメリカで受けたカルチャーショック」について質問を投げかけたところ予想以上の反応が巻き起こったようだ。

 ヨーロッパ人はいったいどんなカルチャーショックを受けたのか?ヨーロッパと言っても国によって様々だし、アメリカと言っても広いので場所によって違いもあるだろうが、どんなカルチャーショックを受けたのか見ていこう

【アメリカに行ってショックを受けたことは?】
 今年1月、オランダ人のredditユーザーdaleelabが、ヨーロッパのユーザーたちにこんな質問を投げかけた。
アメリカに行ったことがある人に聞きたい。個人的に一番カルチャーショックを受けたことって何だった?
 すると旅行好きなユーザーたちが即反応。それぞれがアメリカで感じた衝撃的な事例をあげ、母国との違いなどを語った。その一部は以下のようなものだった。


1. 何でもでかいアメリカンサイズ
[画像を見る]
image source:reddit
2014年に家族でアメリカに行き空港でレンタカーを借りる際「せっかくアメリカだから」と大きな車を借りた。なのに高速道路に出たら自分たちの車が一番小さかった。
 
そこでサイズ感覚をリセットした後、ダイナーでハンバーガーとドリンクに7Up(セブンアップ)を頼んだら、1リットルサイズの7Upが出てきた。飲みきれず困ってたら店の人が無料で別のカップに詰め替えてくれた。

何でも大きいアメリカだとサイズの定量化さえ侮辱と受け取られそう。あのアメリカ旅行は本当に衝撃的な体験だった。
(daleelab/オランダ)
2. 攻撃的な警官
[画像を見る]
photo by Pixabay
多重国籍者の私が世界のあちこちで暮らした経験の中でもアメリカの警察は最も無礼で攻撃的だ。

彼らはこっちが道を聞こうとしただけでもすぐ銃を出そうとする。何か質問しようとしても「下がれ近づくな」とか「立ち止まるな」とか指示してくる。市民と対立するのも当然だと思う。(crackanape/フランス・イギリスなど)
3. 貧困
[画像を見る]
photo by Pixabay
アメリカのほぼ全土を旅した経験からすると、ロサンゼルスやニューヨークにはやっぱりホームレスが多い。それから数年前にロサンゼルスからネバダを経由して南部を回った時はひどく貧しい地域も目にした。


かろうじて家にみえる建物に住む家族や、汚れた服を着た人たち。先進国とは思えないほどの貧困状態だった。スウェーデンにもホームレスはいるけど彼らは依存症や精神疾患に関りがあると思う。(MrOaiki/スウェーデン)
4. 肥満
[画像を見る]
photo by Pixabay
病的に肥満な人が多い。オランダじゃひどく太ってる人なんてめったに見なかったけど、アメリカのニューヨークでは極端に肥満な人をたくさん見かけた。人生最多の遭遇率だったよ。
(Taalnazi/オランダ)
5. 甘すぎる食品
[画像を見る]
photo by Pixabay
あらゆる食べ物が砂糖まみれでとにかく甘い。パンも塩味じゃなく甘いのしかないから。(napaszmek/ハンガリー)
6. 砂糖依存
[画像を見る]
image source:reddit
アメリカで子どもたちのコーラに砂糖を振りかける母親を見たことがある。あの光景はショックだったわ。(Luzi1/ドイツ)
7. 車社会
[画像を見る]
photo by Pixabay
小さな都市でも車がマスト。たとえば徒歩で道路の向こうに見えるショッピングモールに行こうとしても、その道路が6車線もあり横断歩道も歩道橋もなかったりする。
仮に横断できたとしても広大な駐車場を横切らなければモールに入れない。

ついでにいうとその駐車場はいつもガラ空き。停めてる車は1割程度で満車になったためしがない。(superpauloportas/ポルトガル)
8. 異常な価格
[画像を見る]
photo by Pixabay
ドーナツ1個を安く買おうとしたら、ドーナツ2.5個分の価格で12個ゲットとかいう極端な割引に目を疑った。

12個も食べきれないから結局何も買わなかったけど、アメリカは食品の値段がおかしい。母国と比べると健康的な食品は2~3倍、不健康な食品は半額ぐらいだった。
(BrunoBraunbart/ドイツ)
9. 銃社会
[画像を見る]
photo by iStock
小さいころに家族でフロリダに行った時に美術館の入り口にあった「銃持ち込み禁止」のサインのことが今でも忘れられない。
 
それを不思議に思った幼い私は「アメリカでは銃をいつも持ち歩いている人がいる」ことを母に教わった。その説明には本当に驚いたし未だにショックだよ。(Squidco-2658/イギリス)
10. 老朽化する公共インフラ
[画像を見る]
NYの地下鉄とかボロボロだよ。長年放置されて壊れそうな階段とか古くて汚い設備だらけ。今にも崩壊しそうな駅もあった。(Panceltic/スロベニア)
11. チップ
[画像を見る]
image source:reddit
厳密には義務じゃないけど実質義務のチップ(Panceltic/スロベニア)
12. トイレの隙間
[画像を見る]
photo by Pixabay
話には聞いてたけど実際そうでびっくりした。トイレのドアや仕切りの下に2cmぐらいの隙間があってプライバシーの侵害もいいとこ。誰でもそこから覗けるとかおかしいでしょ?困惑しっぱなしだよ。(Rottenox/イギリス)
13. スイスチーズ
[画像を見る]
image source:reddit
チーズ好きを自認するスイス人は何にでもチーズを乗っけることでも有名だが、まずいチーズも平気なアメリカ人はある意味別格。

アメリカ人が「スイスチーズ」と呼んでるものはすべて偽物。いわば粗悪なエメンタールチーズだ。スイスには400種類以上ものチーズがあるけど「スイスチーズ」って名前のチーズは存在しないことを教えるとみんな驚くんだよな。(Tballz9/スイス)
 ※「スイスチーズ(Swiss cheese)」は主に北米で使われるチーズの名称で、スイスにそのような名のチーズは無いそうだ。

14. CMだらけのTV番組
[画像を見る]
photo by Pixabay
アメリカのTVを見ててCMの多さにびっくりした。子どものアニメもしょっちゅうCMが入るし、お酒のCMも多かった。中には楽しいCMもあったけど、とにかく頻度が多すぎた。

自分の子ども時代に母国ノルウェーで見たアニメ番組には暗転シーンが10分ごとにあったけど、アメリカでTVを見て初めて「あれはCM用の間だったのか」って気づいた。でもノルウェーはそこにCMをはさんでなかったんだ。(thelotiononitsskin/ノルウェー)
15. フレンドリーすぎる人々
[画像を見る]
image source:reddit
私の経験上、アメリカ人は初対面でもフレンドリーでプライベートに踏み込む行動やふるまいをしがちだ。しかしそれはポーズのようなもので実際その気はないのだろう、といつも感じる。

でも誤解しないでほしい。私はアメリカで素晴らしい人々と出会うことができた。ただヨーロッパ人、特にドイツ人は初対面で打ち解けることなどなく2度目に会う人にも控え目な態度で接すると思う。(BHJK90/ドイツ)
References:demilkedなど /written by D/ edited by parumo

記事全文はこちら:ヨーロッパ人がアメリカで受けた15のカルチャーショック https://karapaia.com/archives/52301795.html