休憩を取りながら学習したほうが記憶力が上がる。マウスの脳からわかった分散効果の意外なメカニズム

 さらにこの実験の翌日にも同じ迷路に挑戦してもらう。マウスは前日のことを忘れずに覚えており、見事チョコレートをゲットできただろうか?

[画像を見る]

photo by Pixabay

【長期的には休憩を長くとったマウスの方が記憶力がアップ】
 面白いことに、短期的には、再挑戦までの間隔が長かったマウスは、なかなかチョコレートの場所が覚えられなかったという。この点、集中して迷路に挑戦したほうがご褒美の在処を記憶しやすかったようだ。

 ところが翌日になると、学習効果が逆転する。チョコレートの場所をはっきりと覚えていたのは、間隔を長くとったマウスだったのだ。

【意外な神経活動のパターン】
 研究グループは、このとき脳内で起きていた出来事も観察している。彼らが観察したのは、学習プロセスを担う「背内側前頭前皮質(dorsal medial prefrontal cortex)」という脳の領域だ。

 直感的には、迷路に再挑戦するまでの間隔が短いときは、似たような神経回路が活性化すると思えるのではないだろうか?

 挑戦が連続していれば、それらを同じ出来事として処理するだろうと考えられるからだ。一方、再挑戦までの間隔があけば、新しい出来事として処理されるので、別の神経細胞が活発化する。

 ところが実際に起きたのは、それとは正反対のことだった。

 同じ神経細胞が活発になったのは、再挑戦までの間隔が長いときだったのだ。そして短い間隔で連続して挑戦した場合、異なる神経細胞クラスターが活発になった。
編集部おすすめ

当時の記事を読む

カラパイアの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

もっと読む

びっくりニュースランキング

びっくりランキングをもっと見る
お買いものリンク