ハリケーン・カトリーナを生き延びた17歳の老犬の物語

ハリケーン・カトリーナを生き延びた17歳の老犬の物語
image credit:Fox43

 2005年8月末、アメリカ南東部を直撃した大型ハリケーン・カトリーナは、1,836人の死者を出し、多くの州に壊滅的な被害をもたらした。

 その中にあって奇跡的に生き延びた1匹の犬がいた。現在17歳になるタイラーは、大好きな家族を失うショックで長い間ふさぎ込んでいたが、なんとかそれを克服し、災害から4年後、ようやくやさしい家族に引き取られていった。

 これは、現在穏やかにそして幸せに余生を過ごしている老犬タイラーの物語である。

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奇跡的に救出されたものの家族を失ったトラウマを抱えていた犬 チャウチャウのミックス犬、タイラーは2005年8月にアメリカ南東部を襲ったハリケーン・カトリーナの被災地で奇跡的に救い出された犬のうちの1匹だ。

 地域にある複数の動物保護施設は、ハリケーン襲撃で発生した洪水後に救出された多くの犬たちの養子縁組のために奔走した。

 しばらくして、その多くが引き取られていったにもかかわらず、いつもふさぎ込んでいたタイラーは、誰からも望まれないままだった。

 それは、タイラーが誰にも心を開かないこと、大好きな家族を失った悲しみから、深いトラウマを抱えていたことが原因だった。

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訓練により再び人間を信頼するように 施設スタッフは、タイラーに新たな家族と暮らせるようになることを諦めなかった。

 やがて、地域の刑務所で保護した犬たちと受刑者をペアにして訓練を受けさせる更生プログラム「HOPE」にタイラーを参加させた。

 受刑者たちが熟練した犬の訓練士と協力しながら、犬のリハビリを行っていくというプログラムで受刑者の更生も兼ねている。

 タイラーは、そのプログラムの中で基本の服従の知識を身に着けた。そしてもう一度、人間を信頼することを学んだ。救助されてから4年後、ついに永遠の家族が見つかる ようやくタイラーの養子縁組の準備が整った。タイラーは2009年、ついに、ペンシルベニア州ヨーク郡ダラスタウンに住むジュリー・フリッツさん一家に家族として迎え入れられたのだ。救助されてから4年の月日が流れていた。

 タイラーを養子として迎え入れて以来、飼い主のジュリーさんは実に多くのことをタイラーから学んだと話している。
タイラーは、私たちに救助の意味を教えてくれました。また、無条件で愛し、受け入れることの意味も教えてくれました。
 タイラーとの触れ合いで、救いの手を差し伸べることの大切さを学んだというジュリーさんは、現在動物救済団体のボランティアに参加し、毎年恒例の募金活動を主催しているという。
犬を迎え入れることは、単に犬が人間の人生の一部になるだけじゃなく、人もまた“犬生”の一部になるわけです。

犬にも様々な過去があり、性格があります。それでも新たな飼い主と歩んでいくために、犬たちは一生懸命馴染もうとします。

大切なのは、救助する犬の全てを受け入れて、あたたかく迎え入れてあげることだと思っています。
 大きな災害を生き延び、困難を乗り越え、再び人間を信じることを学んだタイラー。17歳になった今、タイラーは大好きなフリッツさん一家のもとで、平和で穏やかな余生を過ごしている。

References:A 17-year-old dog who survived Hurricane Katrina is living his best life with Dallastown family | fox43.com / written by Scarlet / edited by parumo

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