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近年、マレーシアでは野生の猿が民家に侵入して食べ物を奪う被害が相次いでいる。更にペットの犬猫が行方不明になる事態が発生し、住民らは猿の仕業ではと不安を抱えている。
そんな中、とある地域で住民たちが世話をしていた野良の子犬が1匹、野生の猿に連れ去られた。しかし、救出を試みた住民らによって、子犬は3日後に無事に救助されたという。
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Pet Puppy Held Hostage By Wild Monkey For Three Days in Malaysia野生の猿が野良の子犬を連れ去る 9月16日、マレーシアのセランゴール州タマン・レスタリ・パットラで、1匹の子犬が野生の猿に連れ去られる事態が発生した。
その子犬は野良の母親から生まれたが、地域の住民らが「サル(Saru)」と名付けて世話をしていたようだ。
子犬を腕に抱え、電柱をよじ登り、電線や木の上を移動する猿の姿を目撃した住民らは、子犬の安否を気にしながら、成り行きを見守っていた。
目撃者の1人チェリー・リュー・イー・リーさんは、このように話している。
バナナに惹かれた猿は、木の低い部分まで降りて来たが、子犬を放すことはなかった。
そこで、住民らは木の上の猿を怖がらせて子犬を手放すよう、小さな爆竹を森に向かって投げた。数人は、猿が子犬を落としてしまった時にと毛布を持ち準備を整えた。
爆竹の音に驚いた猿は、案の定子犬を茂みの中へと落とした。深く生い茂った木々の中、小さな子犬を捜索することは容易ではなかったが、チェリーさんたちは無事に子犬を発見し、保護した。
幸いにも、怪我がないことが判明した子犬は、住民の1人が飼うことにしたようだ。
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Wild monkey 'kidnaps' puppy, carries it around for 3 days政府に寄せられる猿による被害の苦情 猿による被害が、マレーシアでは年々増加していることから、政府には毎年全国市民から3800件ほどの苦情が寄せられているという。
2013年~2016年の間、野生生物局が毎年最大7万匹の野生の猿を大量殺処分するプログラムを実施していたが、最近では都心の猿を別の場所に移したり、避妊手術を与えたりし、別の対処法も実行しているそうだ。
しかし、過去30年にわたり急速な都市開発が進むマレーシアでは、森を伐採することで野生の猿の生息地が激減。それが原因で、食べ物を求めて猿たちが都心に集まるために、民家の被害が多発しているということだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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近年、マレーシアでは野生の猿が民家に侵入して食べ物を奪う被害が相次いでいる。更にペットの犬猫が行方不明になる事態が発生し、住民らは猿の仕業ではと不安を抱えている。
そんな中、とある地域で住民たちが世話をしていた野良の子犬が1匹、野生の猿に連れ去られた。しかし、救出を試みた住民らによって、子犬は3日後に無事に救助されたという。
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Pet Puppy Held Hostage By Wild Monkey For Three Days in Malaysia野生の猿が野良の子犬を連れ去る 9月16日、マレーシアのセランゴール州タマン・レスタリ・パットラで、1匹の子犬が野生の猿に連れ去られる事態が発生した。
その子犬は野良の母親から生まれたが、地域の住民らが「サル(Saru)」と名付けて世話をしていたようだ。
生後わずか2週間ほどの子犬は、近頃民家に被害をもたらす野生の猿の仲間とみられる1匹にさらわれた。Puppy held hostage by wild monkey for three days before dramatic rescue https://t.co/9ILhgBGxSZ pic.twitter.com/ASUVyfJH4l
— New York Post (@nypost) September 22, 2021
子犬を腕に抱え、電柱をよじ登り、電線や木の上を移動する猿の姿を目撃した住民らは、子犬の安否を気にしながら、成り行きを見守っていた。
目撃者の1人チェリー・リュー・イー・リーさんは、このように話している。
猿は子犬を傷つける様子はなく、まるで友達か我が子のように接していて、なんだか奇妙な光景でした。でも、子犬が疲れて空腹そうに見えたので、助けなければと思いました。チェリーさんは数人の住民らと一緒に子犬の救助を試みた。しかし、猿は子犬を抱えて森の奥へと去ってしまった。3日後に子犬の救助に成功 その3日後、猿が食べ物を求めて再び子犬を抱えて森から出て来たため、チェリーさんたち住民はバナナを見せて猿をおびき寄せようとした。
バナナに惹かれた猿は、木の低い部分まで降りて来たが、子犬を放すことはなかった。
そこで、住民らは木の上の猿を怖がらせて子犬を手放すよう、小さな爆竹を森に向かって投げた。数人は、猿が子犬を落としてしまった時にと毛布を持ち準備を整えた。
爆竹の音に驚いた猿は、案の定子犬を茂みの中へと落とした。深く生い茂った木々の中、小さな子犬を捜索することは容易ではなかったが、チェリーさんたちは無事に子犬を発見し、保護した。
幸いにも、怪我がないことが判明した子犬は、住民の1人が飼うことにしたようだ。
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Wild monkey 'kidnaps' puppy, carries it around for 3 days政府に寄せられる猿による被害の苦情 猿による被害が、マレーシアでは年々増加していることから、政府には毎年全国市民から3800件ほどの苦情が寄せられているという。
2013年~2016年の間、野生生物局が毎年最大7万匹の野生の猿を大量殺処分するプログラムを実施していたが、最近では都心の猿を別の場所に移したり、避妊手術を与えたりし、別の対処法も実行しているそうだ。
しかし、過去30年にわたり急速な都市開発が進むマレーシアでは、森を伐採することで野生の猿の生息地が激減。それが原因で、食べ物を求めて猿たちが都心に集まるために、民家の被害が多発しているということだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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