炎天下でぐったりしていた盲目の子猫が保護され、永遠の家を見つける
image credit:mr.gardeners/TikTok

 アメリカのフロリダ州で、夏の炎天下でぐったりしていた子猫が発見された。子猫は弱っていただけでなく、目が見えない障がいを抱えていたが、男性によって保護され、世話を受けることができた。


 現在、子猫は救ってくれたやさしい男性の飼い猫となり、永遠の家を手に入れて幸せに暮らしているという。

炎天下にぼっちでいた子猫が保護される フロリダ州タンパに住むジョシュア・ヒーバートさんが自宅の庭を片付けていた際に、ガレージのすぐ傍でうずくまっている子猫を発見したのは、今年6月28日のことだった。

 子猫はとても弱っていて、自力で頭を持ち上げることさえできない様子だった。

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 以前から、近所に野良猫がいるのを知っていたジョシュアさんは、猫たちを見かける度に餌をあげていた。

 その子猫もおそらく野良の母親が産んだ猫だろうと推測したジョシュアさんは、母親が傍にいないか探してみたが見当たらなかった。

 炎天下の中、太陽に晒され弱っている様子の子猫を見て、ジョシュアさんは「きっと母猫は私に子猫を託したに違いない」と思い、保護することに決めた。子猫は目が見えなかった ジョシュアさんは、パートナーのホセさんと保護した子猫にウィスカーと名付け、ボウルに水を入れて与えてみた。

 すると、子猫は飲む前に水の深さを確かめるように前脚を水に浸けた。その仕草を見て、ジョシュアさんとホセさんは、子猫は目が見えないことに気付いた。
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 その後、ペットショップへ走り餌を購入した2人は、ウィスカーに手で餌を与えてみた。

 最初は躊躇っていたものの、空腹だったのかウィスカーは食欲を見せ、食べ始めた。

 保護したその日、ウィスカーは十分なごはんと快適な睡眠を得ることができた。


 翌日、ジョシュアさんとホセさんは、ウィスカーを獣医院へ連れて行った。

 診察してもらい、点眼薬や目の潤滑剤、抗生物質などを処方されたウィスカーは、2人の献身的な世話と治療により少しずつ状態が改善したが、やはり目はほとんど見えない状態だった。

 それでも、時間をかければ視力が改善するかもしれないと、ジョシュアさんとホセさんは希望を捨てず、できる限りのことをしていこうと決心。そんな2人の愛情に包まれて、ウィスカーはすくすく成長していった。

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永遠の家を手に入れ幸せに暮らすウィスカー 現在、ウィスカーは生後6か月になった。

 エネルギッシュで、自立精神旺盛になったウィスカーは、ジョシュアさんとホセさんが飼っている犬とも仲良くし、2人にとても懐いているという。

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 目が不自由でも、幸せと温かな飼い主のいる永遠の家を手に入れたウィスカー。ジョシュアさんは、そんなウィスカーが大好きで、「彼は今や間違いなく家族の一員です」と話している。

 ウィスカーの様子は、2人がシェアしているTikTokアカウント『mr.gardeners』から閲覧できる。

written by Scarlet / edited by parumo

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