
カンボジアのメコン川で全長4メートル、体重180キロの巨大エイが偶然漁師に釣り上げられた。専門家チームが漁師と協力して釣り針を慎重に外し、個体調査を行った後、無傷で川に戻した。
この個体は絶滅危惧種であり、世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ(Urogymnus polylepis)」であるという。
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Rarely-seen giant freshwater stingray rescued in Mekong River偶然漁師に釣り上げられた巨大エイ カンボジア北部ストゥントレン州のコー・プレアー村を流れるメコン川で地元漁師、コーン・ソピアップさんが釣りをしていた。
その釣り竿に巨大なメスのエイがかかった。コーンさんが釣り針に仕掛けた小魚にエイが食いついたという。[画像を見る] あまりの巨大さにびっくりしたコーンさんらは、地元当局に連絡。当局はメコン川の研究活動を行っている国際チーム「Wonders of the Mekong」に連絡し、専門家が派遣された。[画像を見る] 個体調査を行った後、無事川に戻される 専門家により、この個体は、アカエイ科に属する世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ(Urogymnus polylepis)」であることが分かった。
大きさは全長4メートル、体重は180キロに及んだという。
ヒマンチュラ・チャオプラヤは世界最大の淡水エイとして知られており、東南アジアやオセアニアなどの河川や汽水域に生息している。
これまで確認された最大の個体は体重600キロもあったそうで、毒針も30センチを超す長さを持つ。川の浅瀬にも生息しているため、現地ではこの毒針が恐れられているという。
釣り針は慎重に外され、調査が終わると、個体識別用のラベルを付けて無事川にかえされたそうだ。
その川に住むヒマンチュラ・チャオプラヤは、肉は食用とされ、皮は靴などに利用されることもある。また、ペットとしての需要もあり、乱獲、および生息域の汚染により個体数が減少し、絶滅危惧種となっている。
エイだけでなく、メコン川の一部の淡水魚の個体数は減少しており、20年以上この川の調査を続けている「Wonders of the Mekong」のリーダー、ゼブ・ホーガン氏は、メコン川の生態系はまだ理解されておらず、ちゃんとした調査と保護が必要だと述べる。
メコン川には、水力発電ダム計画が提案されている。もし計画が進めば、この地域は「壊滅的な生態学的影響」を受ける可能性があるという。
References:Cambodian Fishermen Catch Rare Giant Stingray in Mekong River / written by parumo
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この個体は絶滅危惧種であり、世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ(Urogymnus polylepis)」であるという。
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Rarely-seen giant freshwater stingray rescued in Mekong River偶然漁師に釣り上げられた巨大エイ カンボジア北部ストゥントレン州のコー・プレアー村を流れるメコン川で地元漁師、コーン・ソピアップさんが釣りをしていた。
その釣り竿に巨大なメスのエイがかかった。コーンさんが釣り針に仕掛けた小魚にエイが食いついたという。[画像を見る] あまりの巨大さにびっくりしたコーンさんらは、地元当局に連絡。当局はメコン川の研究活動を行っている国際チーム「Wonders of the Mekong」に連絡し、専門家が派遣された。[画像を見る] 個体調査を行った後、無事川に戻される 専門家により、この個体は、アカエイ科に属する世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ(Urogymnus polylepis)」であることが分かった。
大きさは全長4メートル、体重は180キロに及んだという。
ヒマンチュラ・チャオプラヤは世界最大の淡水エイとして知られており、東南アジアやオセアニアなどの河川や汽水域に生息している。
これまで確認された最大の個体は体重600キロもあったそうで、毒針も30センチを超す長さを持つ。川の浅瀬にも生息しているため、現地ではこの毒針が恐れられているという。
釣り針は慎重に外され、調査が終わると、個体識別用のラベルを付けて無事川にかえされたそうだ。
[画像を見る] 淡水魚が減少し続けているメコン川 メコン川は、中国、ラオス、タイ、ミャンマー、カンボジア、ベトナムを流れる東南アジア最長の川で、約6,000万人が食料をこの川に依存している。
その川に住むヒマンチュラ・チャオプラヤは、肉は食用とされ、皮は靴などに利用されることもある。また、ペットとしての需要もあり、乱獲、および生息域の汚染により個体数が減少し、絶滅危惧種となっている。
エイだけでなく、メコン川の一部の淡水魚の個体数は減少しており、20年以上この川の調査を続けている「Wonders of the Mekong」のリーダー、ゼブ・ホーガン氏は、メコン川の生態系はまだ理解されておらず、ちゃんとした調査と保護が必要だと述べる。
メコン川には、水力発電ダム計画が提案されている。もし計画が進めば、この地域は「壊滅的な生態学的影響」を受ける可能性があるという。
References:Cambodian Fishermen Catch Rare Giant Stingray in Mekong River / written by parumo
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