
香港にツアーで訪れたことがある人なら行ったことがあるであろう、水上に浮かぶ巨大な船のレストラン「ジャンボ・キングダム(珍宝王国)」だが、新型コロナウイルスの影響を受け、経営難で2020年に営業を停止していた。
今年6月、再開の見通しが立たず、海から香港外の場所へと移動させることとなったわけだが、その途中、南シナ海で沈没したと伝えられた。
だが新たな報告によると、完全に沈没したわけではなく転覆した状態にあるという。
46年の歴史に幕を閉じた香港の名物水上レストラン 1976年に開業したジャンボ・キングダムは一度に2300人もの客を収容できる、全長76メートルもの大型船の水上レストランだ。全盛期はエリザベス女王や、元アメリカ大統領のジミー・カーター、俳優のトム・クルーズなど多くの著名人も来店していた。
だが、2019年に香港民主化デモの影響により観光客が激減、そこに新型コロナが追い打ちをかけ、2020年3月に営業を停止していた。
その後、運営を引き継ぐ企業が見つからず閉店を余儀なくされ、船を停泊していた香港仔(アバディーン)港から移動する計画が進められていた。
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photo by iStock
移動中に船が転覆 6月14日、引き船につながれたジャンボ・キングダムは、停泊していた香港仔(アバディーン)から、香港外の非公開の場所へ向かっていたところ、18日、南シナ海の西沙諸島付近で悪天候に見舞われ浸水、19日に転覆し、その後沈没したと報じされた。
乗組員らに怪我はなかったものの、船は1000m以上の深さまで沈んでしまい引き上げは極めて困難とされていた。
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香港の名所“巨大水上レストラン”沈没 悪天候で浸水し転覆(2022年6月21日)船は沈没していない? ところが、運営会社は6月24日、「船は沈んおらず、転覆した状態だ」と新たに発表したと香港メディアが報じている。
沈んだのか、沈んでいないのか?どちらなのかはわからないが、再びジャンボ・キングダムがかつてのような賑わいを見せることはないだろう。
香港の主権がイギリスから中国に返還、移譲されたのは1997年。その間ずっと香港の歴史を見守り続けてきたジャンボ・キングダム。その役目は完全に終わったようだ。
written by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
今年6月、再開の見通しが立たず、海から香港外の場所へと移動させることとなったわけだが、その途中、南シナ海で沈没したと伝えられた。
だが新たな報告によると、完全に沈没したわけではなく転覆した状態にあるという。
46年の歴史に幕を閉じた香港の名物水上レストラン 1976年に開業したジャンボ・キングダムは一度に2300人もの客を収容できる、全長76メートルもの大型船の水上レストランだ。全盛期はエリザベス女王や、元アメリカ大統領のジミー・カーター、俳優のトム・クルーズなど多くの著名人も来店していた。
だが、2019年に香港民主化デモの影響により観光客が激減、そこに新型コロナが追い打ちをかけ、2020年3月に営業を停止していた。
その後、運営を引き継ぐ企業が見つからず閉店を余儀なくされ、船を停泊していた香港仔(アバディーン)港から移動する計画が進められていた。
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移動中に船が転覆 6月14日、引き船につながれたジャンボ・キングダムは、停泊していた香港仔(アバディーン)から、香港外の非公開の場所へ向かっていたところ、18日、南シナ海の西沙諸島付近で悪天候に見舞われ浸水、19日に転覆し、その後沈没したと報じされた。
乗組員らに怪我はなかったものの、船は1000m以上の深さまで沈んでしまい引き上げは極めて困難とされていた。
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香港の名所“巨大水上レストラン”沈没 悪天候で浸水し転覆(2022年6月21日)船は沈没していない? ところが、運営会社は6月24日、「船は沈んおらず、転覆した状態だ」と新たに発表したと香港メディアが報じている。
沈んだのか、沈んでいないのか?どちらなのかはわからないが、再びジャンボ・キングダムがかつてのような賑わいを見せることはないだろう。
香港の主権がイギリスから中国に返還、移譲されたのは1997年。その間ずっと香港の歴史を見守り続けてきたジャンボ・キングダム。その役目は完全に終わったようだ。
終わり方が注目を集めているのも、ある意味最後の役目なのかもしれない。
written by parumo
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