Googleストリートビューの車が爆走、パトカーとカーチェイスの末、川に転落
 これも暑さのせいじゃなく?先日の「テスラ車プール墜落事故」に引き続き、今度はGoogleストリートビューの車が川に飛び込むという事件が発生した。

 この車は時速約160kmで国道を爆走しており、スピード違反で追ってきたパトカーの停止命令にも従わず、信号無視など無謀運転を続け、パトカーと激しいカーチェイスを繰り広げた後、川に落ちたという。


 のちに車から引きずり出され逮捕された運転手は「止まるのが怖かった」と語ったそうだ。

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Google Street View car leads Indiana police on 100 mph chase, crashes into creek時速160kmで爆走していたGoogleの撮影車が警察とカーチェイス Googleストリートビュー撮影車による暴走事件は、7月31日午後5時ごろ、アメリカのインディアナ州ミドルタウンの国道で発生した。

 インディアナ州警察署長のランドン・J・ディーンさんが、地元高校付近の国道36号線でスピード違反する変わった外観の車を目撃。

 時速100マイル(約160km)超のスピードで、他の車を追い越しまくっている。

 それが屋根に360度のカメラを付けたGoogleの撮影車と気づいたディーン署長は、パトカーでただちに車を追跡。どうにか追いついたという。

 ところが、問題の車は停止もせずに36号線を走り続け、途中の赤信号も無視。あげく道を外れて川に突っ込んだという。

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image credit:Middletown Police Department/facebook

およそ20km逃走し壊れた橋を避けようとして川に転落 インディアナ州警察によると、そのカーチェイスはおよそ20km西にある、ペンドルトンという町のはずれまで続いた。
その車は数マイル先のマディソン郡まで走行しました。109号線との交差点で赤信号でいったん減速しましたが、その後は赤信号も無視してさらに走って行きました。
 しかし最後は壊れた橋に出くわした運転手が、そこを避け東に曲がろうとしたところで川にはまって動けなくなったという。
(車は)コントロールを失ってどこかの敷地を抜けると、その先の川にはまって立ち往生しました

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運転手は「止まるのが怖かった」と自供 その後、無事だったらしい運転手は、車から引き出され拘束された。

 同署は、運転免許証からこの運転手の身元をフロリダ州在住のコールマン・ファーガソン(37)と特定。後にこの男性はGoogleに勤めていて、「止まるのが怖かったと自供」したことを明かした。

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 現在、同州ヘンリー郡刑務所に移送されたファーガソンは、車両による法執行官への抵抗罪の疑いで逮捕された。この罪はレベル6の重罪にあたるという。

 てことで、前回のテスラ車の事故のときもてっきり暑さのせいかと思ったが、今回もまた違ったようだ。

 というか、アメリカのGoogleストリートビューの撮影車は一時自動運転車だった気もするけどこれは普通車だったのか。事件についてアメリカのGoogle広報が声明を発表 ちなみにGoogle公式は、提供のストリートビュー画像に関するポリシーとして、ストリートビューの画像はリアルタイムではないこと、また画像のぼかし加工に関してこう説明している。
ストリートビュー画像は、撮影当日に通過した場所の様子をカメラで撮影したものです。その後の画像の処理には数か月かかるため、表示される画像は数か月から数年前のものになります。
Google マップにストリートビュー画像を公開する際に、個人のプライバシーを保護するためのさまざまな施策を講じています。
 つまりこの車の撮影画像がストリートビューで公開されることはまずなさそうだ。


 一方、メディアによるとこの件でインタビューを受けたアメリカのGoogle広報は、ストリートビューの車の運転と画像収集は請負業者が行っていると述べ、以下のような声明を発表している。
我々はストリートビュー事業の安全性をきわめて真剣に受け止めています。この状況に適切な措置が講じられるよう、契約企業や地方自治体との協力に全力で取り組むことを約束します。
続報:男の罪が確定 2024年3月5日、コールマン・ファーガソンは罪を認め、執行猶予付きの懲役1年に同意したとスモーキング・ガン誌が報じた。また、賠償金として3,200ドル(48万円)を支払うことにも同意した。彼は裁判費用と国選弁護人の費用も支払わなければならない。

References:sfgate / fox59 / youtube / facebookなど /written by D/ edited by parumo

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