
御年91歳の数学教師ルー・ココニスさんのように歳を取ってもミラクル元気でイキイキしてる高齢者は見てるこっちもワクワクするが、その秘訣はやはり何かに打ち込むことなんだろうか。
ニュージーランドに「年齢よりも情熱さ!」とばかりに97歳でレースに出場。
今年2月、誰よりもバイクを愛するレスリー・ハリスさんが、同じくバイク好きの息子と孫娘と一緒に久しぶりのレースに挑戦した。
ここ数年、負傷やコロナの影響で参加できなかったレスリーさん。だが今回は愛車のBSA バンタム(175cc)で堂々4位の好成績でみごとフィニッシュ。
この偉業により、史上最高齢のオートバイレーサーの記録を達成したのだ。
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43rd Classic Motorcycle Festival 04-06 Feb 2023 - Harris Family97歳!世界最高齢のバイクレーサーのレスリーさん 今年2月4日、ニュージーランド在住のレスリー・ハリス(97歳)さんが、地元オークランドで開催された、プケコヘ第43回クラシック・モーターサイクル・フェスティバルに出場。
数年ぶりとなるレースを見事に完走し、97歳344日で世界最高齢のバイクレーサーのタイトルを獲得した。
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ちなみに過去の記録は、2019年にレースに参加したテッド・フェンウィックさんの93歳で、それを4歳も上回る記録となった。久しぶりで家族も参加。会場も最後だった今年のレース 昔から根っからのバイク好きで、このレースの常連でもあるレスリーさんだが、今回出場したレギュラリティーレース(安定したラップタイムを刻むレース)は、いつも以上に特別なことが山ほどあった。
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そのうちの1つが家族の参加だ。実は今回、このレースにはレスリーさんの息子で同じくバイクが好きなロッドさん(64歳)と孫娘のオリビアさん(21歳)が参加。
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さらにもう1つが、レースに欠かさず出ていたレスリーさんにとって、今回のレースが3年ぶりの待ちに待った久々のレースだったことだ。
実はレスリーさん、2019年にこのレースで優勝した後、股関節の手術を受けしばらくレースどころじゃなくなっていた。
そして翌年、また優勝するつもりだったのが、予選で転落事故を起こし転倒。肋骨を6本折る重傷を負った。その後回復するも、今度はコロナの影響で2年間イベントそのものが中止に。そんな困難を乗り越えた後なだけに楽しみもひとしおだった。
また最後の1つは長年親しんできたこの会場が来年閉鎖すること。ここは歴史ある競馬場だったが売却が決まり、ここでのレースはこれが最後だった。レース結果は4位!家族の中ではトップ そんな特別がいっぱいのレースの結果は、愛車 BSA バンタム 175ccで出場したレスリーさんがなんと4位と大健闘!ロッドさんが8位、オリビアさんは21位というから、家族の中ではトップだ。
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歳を取ったからといってレースができないわけじゃない。経験がものをいうスキルにかけてはレスリーさんはまだまだ現役なのだ。活発すぎるレスリーさんの夢は愛車で全レース制覇 レスリーさんの初のバイクのレースは1953年、以来ずっとレースを続けてきた。
1993年のレスリーさん
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そんな父親のことをティムさんはどう思っているのか。
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というかギネス記録も充分名誉のはずなんだが、息子さんから聞く限り、ついにレースが解禁となったレスリーさんは次の目標に爆走中で、もう歳を数えてるヒマすらなさそう。
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情熱の追求に遅すぎることはない、とも聞くが、生きてる限り好きなものに熱心に打ち込むことは精神的かつ肉体的な老いを克服する有効な手段の一つかもしれない。
ならばこれまで以上に全力でペットを愛するのも、全身全霊で推しをサポートする推し活もプラスになるちがいない。これからは老いを気にして後ろ向きになるより、情熱こそが元気の源を合言葉に前進あるのみだな。
References:guinnessworldrecords / youtube / themessengerなど /written by D/ edited by parumo
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ニュージーランドに「年齢よりも情熱さ!」とばかりに97歳でレースに出場。
世界最高齢のバイクレーサーに認定されたクールなご老人がいる。
今年2月、誰よりもバイクを愛するレスリー・ハリスさんが、同じくバイク好きの息子と孫娘と一緒に久しぶりのレースに挑戦した。
ここ数年、負傷やコロナの影響で参加できなかったレスリーさん。だが今回は愛車のBSA バンタム(175cc)で堂々4位の好成績でみごとフィニッシュ。
この偉業により、史上最高齢のオートバイレーサーの記録を達成したのだ。
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43rd Classic Motorcycle Festival 04-06 Feb 2023 - Harris Family97歳!世界最高齢のバイクレーサーのレスリーさん 今年2月4日、ニュージーランド在住のレスリー・ハリス(97歳)さんが、地元オークランドで開催された、プケコヘ第43回クラシック・モーターサイクル・フェスティバルに出場。
数年ぶりとなるレースを見事に完走し、97歳344日で世界最高齢のバイクレーサーのタイトルを獲得した。
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ちなみに過去の記録は、2019年にレースに参加したテッド・フェンウィックさんの93歳で、それを4歳も上回る記録となった。久しぶりで家族も参加。会場も最後だった今年のレース 昔から根っからのバイク好きで、このレースの常連でもあるレスリーさんだが、今回出場したレギュラリティーレース(安定したラップタイムを刻むレース)は、いつも以上に特別なことが山ほどあった。
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そのうちの1つが家族の参加だ。実は今回、このレースにはレスリーさんの息子で同じくバイクが好きなロッドさん(64歳)と孫娘のオリビアさん(21歳)が参加。
つまり3代でレースを楽しんだのだ。
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さらにもう1つが、レースに欠かさず出ていたレスリーさんにとって、今回のレースが3年ぶりの待ちに待った久々のレースだったことだ。
実はレスリーさん、2019年にこのレースで優勝した後、股関節の手術を受けしばらくレースどころじゃなくなっていた。
そして翌年、また優勝するつもりだったのが、予選で転落事故を起こし転倒。肋骨を6本折る重傷を負った。その後回復するも、今度はコロナの影響で2年間イベントそのものが中止に。そんな困難を乗り越えた後なだけに楽しみもひとしおだった。
また最後の1つは長年親しんできたこの会場が来年閉鎖すること。ここは歴史ある競馬場だったが売却が決まり、ここでのレースはこれが最後だった。レース結果は4位!家族の中ではトップ そんな特別がいっぱいのレースの結果は、愛車 BSA バンタム 175ccで出場したレスリーさんがなんと4位と大健闘!ロッドさんが8位、オリビアさんは21位というから、家族の中ではトップだ。
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一貫したラップタイムはあらゆるモータースポーツで重要で、燃料と摩耗の適切な制御に不可欠なものです。最新の計器があれば別ですが、体感で身につけるには何年もかかるスキルです。そう語ったのは、レスリーさんのもう一人の息子でロッドさんの弟のティムさんだ。
歳を取ったからといってレースができないわけじゃない。経験がものをいうスキルにかけてはレスリーさんはまだまだ現役なのだ。活発すぎるレスリーさんの夢は愛車で全レース制覇 レスリーさんの初のバイクのレースは1953年、以来ずっとレースを続けてきた。
1993年のレスリーさん
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そんな父親のことをティムさんはどう思っているのか。
このトラックでトロフィーをかけて競うことは彼にとって非常に大切なこと。父はおそろしく活発です。年齢にしてはやや異常の部類でしょうね。ティムさんによると、レスリーさんの生きがいは、彼の愛車、つまり最高速度約 80 マイル (時速 130 km)の BSAバンタムのクラシックバイクで、すべてのレースを制覇すること。そこにすべての情熱をかけている。
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彼は次のイベントのためにバイク改造に追われてますよ。老化して縮みつつある自分の体に合わせる改造です。レース解禁のレスリーさんは次の目標に爆走中 ティムさんの言うとおり、今年はより多くのレースに参加予定だというレスリーさん。父の言葉を借りれば「私はまだ終わりじゃない。去る必要もない」状態です。
というかギネス記録も充分名誉のはずなんだが、息子さんから聞く限り、ついにレースが解禁となったレスリーさんは次の目標に爆走中で、もう歳を数えてるヒマすらなさそう。
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情熱の追求に遅すぎることはない、とも聞くが、生きてる限り好きなものに熱心に打ち込むことは精神的かつ肉体的な老いを克服する有効な手段の一つかもしれない。
ならばこれまで以上に全力でペットを愛するのも、全身全霊で推しをサポートする推し活もプラスになるちがいない。これからは老いを気にして後ろ向きになるより、情熱こそが元気の源を合言葉に前進あるのみだな。
References:guinnessworldrecords / youtube / themessengerなど /written by D/ edited by parumo
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