ルイジアナ州で子供に対する性犯罪者に「外科的」去勢手術を許可する法案が可決
 アメリカ南部のルイジアナ州で、子供に性犯罪を犯した者を外科手術で去勢することを認める法案が可決されたそうだ。これに州知事が署名すれば、同州は外科的去勢の刑罰が認められる米国初の州となる。


 この刑罰の対象となるのは、13歳未満の子供に対する性的暴行、痴漢といった特定の性犯罪で有罪となった者だ。

 有罪となれば自動的に去勢手術が行われるわけではないが、少なくとも裁判官は、これまでの薬物による科学的去勢刑罰のほかに、外科手術による去勢刑罰も選択することが可能となる。

全米初となる、性犯罪者の外科的去勢手術による刑罰 既にカリフォルニア州・フロリダ州・テキサス州など、いくつかの州では薬物による化学的去勢を認める法律が施行されている。

 さらに犯罪者が希望した場合に限り、外科手術による去勢を認める州もある。だが今回の法案のように、裁判官に外科手術による去勢を命じる権限を与えている州はない。

 実はルイジアナ州では2008年からすでに、薬物による科学的去勢を認める法律はあった。
去勢薬は、テストステロン産生を阻害する効果があり、それによって性欲を減退させるというものだ。

 ただし実際にこれが適用されるケースはあまりなく、2010年から2019年までで薬物去勢が行われたのは1、2件でしかないという。

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性犯罪の抑止力に、法案の対象は女性も含まれる ルイジアナ州議会は共和党が多数派で、上院・下院ともに圧倒的な賛成で同法案が可決されたという。

 反対したのは主に民主党議員だったが、そもそも法案を起草したのは民主党のレジーナ・バロー州上院議員だった。

 現在ルイジアナ州では、13歳未満の子供に対する性犯罪で2224人が服役している。ただし仮に法案が発効したとしても、適用の対象となるのは今年8月1日以降に有罪判決を受けた者のみだ。


 バロー議員は、この法案が恐ろしい犯罪の抑止力になることを望んでいる。

 4月の委員会では、「私たちが話しているのは、何者かに侵害されている子供たちのことです」「許しがたいことです」と語っている。

 去勢手術というと男性に対するものを連想するかもしれないが、法案の対象は女性も含まれている。

 また、有罪となればこの刑罰が必ずしも科されるわけではなく、あくまで裁判官の裁量に委ねられる。

 また裁判官によって去勢手術が命じられたにも関わらず、犯罪者が出頭しなかったり、手術を拒否したりした場合、「違反罪」が適用され、さらに3~5年の懲役刑が科される。

 さらに去勢手術が行われる前、医師による検査が行われ、その犯罪者が適切な候補者であるかどうかが判断される。


 こうした法案や薬物去勢を認める現行法に対しては、「残酷で異常な刑罰」であると反対する声もあるという。

 またルイジアナ州の議員のなかには、一度しか罪を犯していない人物に対する処罰としては厳しすぎるとの意見もあったという。

 これに対してバロー議員は、「子供のことを考えると、1回では多すぎる」と回答したそうだ。

References:Louisiana legislature passes surgical castration law for sex offenders | Louisiana | The Guardian / Surgical castration OK'd by Louisiana lawmakers as possible punishment for child sex offenders - CBS News / written by hiroching / edited by / parumo

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