フロリダのディズニーワールドにスター・ウォーズのロボット「BDXドロイド」が放たれる

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 2025年8月30日までに、アメリカのフロリダ州にあるディズニーワールドを訪れれば、膝下サイズのBDXドロイドとすれ違う、映画の中に飛び込んだような体験ができるかもしれない。

 BDXドロイドとは、スター・ウォーズシリーズ、特に「マンダロリアン」などに登場した小型の2足歩行ロボットだ。

 これまで「スター・ウォーズ:ギャラクシー・エッジ」エリアに姿を現し、ゲストたちの人気を集めていた。

 そして今回、いよいよフロリダのディズニーワールドにも、満を持して登場することが決まったのだ。

フロリダのディズニーワールドにBDXドロイドが登場

 BDXドロイドは、2023年10月にカリフォルニアのディズニーランドで試験的に導入され、2024年にはスペシャルイベントで活躍。

 腕も車輪もない外見と、愛らしいヨチヨチ歩きの様子から、「ダックリング・ドロイド(アヒルの子ドロイド)」という愛称がつけられて人気を博していた。

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 そんな可愛いドロイドたちの姿が、2025年に入ってからは、フロリダのディズニーワールドでも見られるように。彼らが現れる場所と時間帯は以下の通りだ。

●ドロイド・デポ付近 10:30、11:30、12:30
●ミレニアム・ファルコン付近 15:00、16:00、17:00
●TIEエシュロン付近 18:00

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ディズニーが誇るテクノロジーの結晶

 このドロイドたちは、ディズニーが誇る技術と芸術性の結晶である。開発チームは、ゲストの反応やふれあいを観察するため、実際のパーク内で「プレイテスト」を重ねてきた。

 工学エンジニアとアニメーターがタッグを組み、歩行やバランスといった物理動作に感情の表現を加えることで、単なるロボットではなく「キャラクター」として命を吹き込んでいるのだ。

 ドロイドの動きの訓練には強化学習を活用。シミュレーション環境でアニメーターが設計した動作を真似しながら、より人間らしい振る舞いを身につけていく。

 こうして短期間で「表情豊かなロボット」が完成する。ゲストの中には「子犬のように遊びたがる人」もいれば、「ただ眺めて癒やされる人」もいるという。

 テクノロジーとストーリー、そして感情が融合した「体験」こそが、ディズニーがパークを訪れたゲストにかける「魔法」なのだ。

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 2025年4月、彼らがカリフォルニアでデビューを飾った時、ウォルト・ディズニー・イマジニアリング研究開発部門のシニアバイスプレジデント、カイル・ラフリン氏は次のように語っていた。

彼らはディズニーが開発した、「自由な移動と感情表現力を合わせ持つ新世代ロボット」の初代モデルです。

強化学習のおかげで、彼らは現実世界で実際に歩く前に、シミュレーションで動作のトレーニングを行っています。

しかし、テクノロジー以上に彼らを特別な存在にしているのは、彼らの「個性のきらめき」です。まるで命が吹き込まれたように生き生きとしていて、人々を笑顔にさせます。

それが私たちが本当に目指している、「テクノロジーを通じた心のつながり」なのです

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東京ディズニーランドでも再登場が決定

 なお、現在登場しているBDXドロイドには、「グレック(Grek)」「レッド(Red)」「ベッシュ(Besh)」「オスカー(Oskar)」といった名前がつけられているそうだ。

 それぞれ異なる動きや反応を見せることで、ゲストとの交流に個性を添えているという。

 可愛いしぐさや鳴き声(?)が魅力たっぷりの「アヒルの子」ドロイド。

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 また、当初6月末までとなっていた東京ディズニーランド[https://www.tokyodisneyresort.jp/tdl/atmosphere/detail/990/]については、7月14日から9月15日にかけて再登場しているそうだ。

 東京で会えるドロイドたちは、オリー(オレンジ)、ビーボ(ブルー)、グリン(グリーン)の3体。

 もし彼らを見かけたら、ぜひ名前を呼んだり手を振ったりしてみよう。運が良ければ可愛い反応を見せてくれるかもしれないらしい。

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 なお、ディズニーの開発したドロイドに関しては、こちらの記事でも紹介しているので、ぜひ読んでみてほしい。

References: Disney World’s Gonna Unleash Star Wars Robots Around the Park[https://www.vice.com/en/article/star-wars-bdx-droids-join-disney-world/]

本記事は、海外の情報をもとに、日本の読者向けにわかりやすく再構成し、独自の視点で編集したものです。

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