高さ1kmへ。世界一高いビル建設が急ピッチで進行中(サウジアラビア)
高さ1kmに向け建設中の超高層ビルジッダ・タワー(2026年5月)/image credit:youtube

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 高さ1kmがついに現実となる。雲より高く、天空を貫くごとしの超高層ビル「ジッダ・タワー」の建設が再び始まり、遅れを取り戻すように加速している。

 構造エンジニアリング会社Thornton Tomasetti の最新映像によると、サウジアラビアに建設中のジッダ・タワーは2026年5月時点で102階に達した。

 わずか数週間前に100階の壁を突破したばかりで、現在は4日に1階という急ピッチで2028年の完成に向け進行中だ。

 完成すれば、現在の世界一高いビルであるドバイのブルジュ・ハリファ(828m)を大幅に上回る、人類史上初の「高さ1kmのビル」が誕生する。

目指せ高さ1km超。世界一の超高層ビルが急ピッチで建設中

 2026年5月、紅海に面したサウジアラビア第2の都市、ジッダ(ジェッダ)の北部に建設中のジッダ・タワー(ジェッダ・タワー)が102階に到達した。100階以上を持つビルは世界に約25棟しか存在しない。

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 その仲間入りをしたジッダ・タワーは、建つスピードも目を見張るレベル。昨年11月の時点ではまだ69階だった。それがわずか半年で33階分を積み上げた計算になる。

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 そのペースはたった4日で1階というとんでもない速さ。

 1階分の工事の作業量、鉄筋の組み立て、コンクリートの打設、養生、そのすべてをたった4日で済ませつつ、タワーは着々と空へ空へと伸び続ける。

 完成後の高さは1kmを超え、階数は少なくとも157階になる予定だ。

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 東京スカイツリーの高さは634mだが、ジッダ・タワーはそのスカイツリーを1.5本以上積み上げた高さに相当する。

 現在の世界一高いビル、ドバイのブルジュ・ハリファ(高さ828m、163階建て)でさえ、少なくとも173m下に見える計算で、アメリカ最高層のワン・ワールド・トレード・センター(高さ541m)の約2倍の高さとなることから、世界初のハイパービルディング(超々高層ビル)になると期待されている。

ヤシの葉をモデルにした三角形のシルエット

 設計を手がけたのは、シカゴを拠点とする建築事務所AS+GG(Adrian Smith + Gordon Gill Architecture)だ。

 建設中の様子や、完成イメージからすると、遠目には、上に向かって鋭くなってく変形三角錐みたいな形状らしい。よく見ると先が3つに分かれてるとこがおしゃれかも。

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 建築家のアドリアン・スミス氏は、この独特な形状について、ヤシの若葉からヒントを得た、と語っている。

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 上に行くほど細くなる構造は、建物を安定させ、なおかつ上層階の居住スペースを広く確保する。美しさと合理性を、一つのシルエットに同時に宿らせた設計だ。

柱を持たない、サウジ流コンクリート構造

 この建物の面白さは、見ためだけにとどまらない。

 高さ1kmという前例のない建物を支えるため、構造エンジニアリング会社Thornton Tomasetti が開発した構造システムは、発想からして異色だ。

 一般的な超高層ビルには、風や重力に対抗する柱や補強材が不可欠だ。

 ところがジッダ・タワーにはそれがない。すべての壁が互いにつながっており、建物全体で風と重力の両方の荷重を受け持つという。

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 3つの突起をもつ断面の形状には、高度が上がるほど強くなる風の力を受け流す効果がある。

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 材料はサウジアラビアで一般的なコンクリートをそのまま採用した。現地の建設技術と材料を活かすことで、工期もコストも無駄なく抑えている。

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 地下の基礎もこの規模に適した作りだ。厚さ5mのコンクリート盤の下に、直径1.8m、深さ最大105mの穴を掘り、コンクリートを流し込んだ杭が270本打ち込まれている。

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 その深さは東京スカイツリーの基礎杭(最深約50m)の2倍以上で、いわば地下にスカイツリーがもう1本埋まっているようなイメージだ。

 その深度まで”根を張る”ことで、1km超の高さから伝わる巨大な重量を地盤全体に分散させている。建設費は12億ドル(約1,920億円)にのぼる。

世界最高の展望台は157階、エレベーター秒速10m超

 タワーにはホテル、オフィス、高級マンションが入る予定で、延床面積は53万平方mにもなる。157階には、人工構造物として世界で最も高い位置に設けられる展望台が置かれる。

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 エレベーター数は59基にのぼり、最新のダブルデッカー(2階建て構造)エレベーターが秒速10mを超のスピードで来訪者を展望台へと運ぶ。

 このタワーは単独の建物にとどまらず、総開発費200億ドル(約3兆2,000億円)の大規模な複合都市開発「キングダム・シティ」の中核を担う予定だ。

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 完成すれば、雲を突きぬけ見下ろすほどのジッダ・タワーを中心に、新しい街がまるごと誕生することになる。

中断から再開、ようやく軌道に乗ったプロジェクト

 ジッダ・タワーの道のりは平坦ではなく、2013年に着工したものの、2018年に中断した。

 資金難や新型コロナウイルスの感染拡大、地盤に関わる技術的な問題などから進められなくなったのだ。

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 再開したのは2025年1月のことで、以後急ピッチで工事が進んでいる。

 サウジアラビアは石油依存からの経済転換を目指す国家計画「ビジョン2030」の一環として、複数の超大型国家開発プロジェクト(ギガプロジェクト)を推進してきた。

 全長170kmの直線状都市「ザ・ライン(THE LINE)」や巨大な立方体型建造物「ムカーブ(Mukaab)」など、ほかのプロジェクトが計画縮小や中止に追い込まれるなか、ジッダ・タワーだけは着実に空へと伸び続けている。

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 ジッダ・タワーの完成予定は2028年。Thornton Tomasettiが2026年5月26日に公開した最新動画は反響を呼び、再生数は9万回を超えている。

 雲より高く、天空を貫きそうな鋭いデザインも未来風で目を惹きそうだし、かなり話題になりそうだ。

References: Newatlas[https://newatlas.com/architecture/jec-tower-june-2026-update/] / Wikipedia[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC] / Thorntontomasetti[https://www.thorntontomasetti.com/project/jeddah-tower] / Dezeen[https://www.dezeen.com/2025/02/26/need-to-know-jeddah-tower-worlds-tallest-building/]

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