■■トマトソースのパスタはジュースで作ろう! 人気の落合シェフ直伝「トマトソースのバターパルミジャーノ」
テレビでも人気「ラ・ベットラ」の落合務シェフ。「シェフのレシピ通りに作ったら、おいしくできる」と評判です。
知識=コツがつまった著書『「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ』からパスタの基本を教えていただきました。(全3回)
■■トマトジュースで作る トマトソースのバターパルミジャーノ
トマトソースを作るなら、トマトジュースで作ろう。
材料(2人分)
スパゲッティ……160g
|水……3L
|塩……45g
(にんにくオイル)
|EXVオリーブオイル……50~60ml
|にんにく……2かけ(4等分に切る)
トマトジュース(無塩)……400ml
塩……2つまみ
黒粒こしょう……適量
バジリコ……2枚+飾り用
パルミジャーノ(すりおろす)……20g
無塩バター……10g
作り方
①にんにく、オリーブオイルを入れてフライパンを傾け、強火にかける。泡が立ってきたら弱火にして、にんにくがきつね色になるまでゆっくり熱する。
②いったん火を止めて、にんにくを取り出し、トマトジュースを入れる。強火にかけたら、塩を加えます。ジュースが沸騰したら、中火に。
「冷たい食材を入れたら、火は必ず強火だよ。沸騰したら中火に」
③ジュースが沸いたところでパスタをゆで始めます。
「ジュースが沸いたら、中火で2~3分煮込めば、とろみがついてソースになる。
④トマトジュースを中火2分ぐらい煮詰めるとなめらかなソースに。まわりが焦げやすいから、ゴムべらでフライパンの周囲をこそげながら煮ます。
⑤煮詰まったらこしょうを。1人分200mlのトマトジュースが100mlのソースになるぐらい煮詰まったらソース完成。火を止めます。そこにバジリコを手でちぎりながら、入れます。
「ジュースを煮詰めることで蒸発するのは、水分だけ。トマトはとばない。だから、だんだんドロッとしてソースに変身してくれるんだよ」
⑥③のパスタの湯をよくきって、フライパンに入れます。入れたら、トングでくるくる混ぜて、ソースをよくからめます。
⑦ソースがよくからまったら、パルミジャーノをバサッ。
「混ぜているときは火をつけない。ソースにパスタを入れたら、火をつけない! これ、おいしいパスタの鉄則」
1947年東京都生まれ。1976年フランス料理の料理人として渡仏後、1978~81年イタリアで修業を積み帰国。東京・赤坂『グラナータ』の料理長に。
講談社くらしの本はこちら
■本の紹介
◎「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ
予約が取れないイタリアンレストラン「ラ・ベットラ」の人気シェフ落合務氏が、これで料理上手にならない人はいない、基本のイタリア料理の作り方を丁寧に解説した、渾身の1冊。1999年刊行の「イタリア食堂『ラ・ベットラ』のシークレットレシピ」はいまだ人気が衰えず10万部に迫るベストセラーとなっています。その「シークレットレシピ」を今の時代の気分によりマッチした食材とレシピで、パワーアップしたものにまとめました。
料理教室やテレビ番組で多くの主婦に接する機会も多い著者だからこそわかる、そんな主婦が失敗しがちな料理の癖などをふまえて、成功するためのハウツーを理論的に展開します。誰もが納得できる理論と、プロセス写真を多用した丁寧な作り方で、料理の腕があがること間違いなし!
- 『「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ』
- 著:落合 務
- ISBN:9784062996211
- この本の詳細ページ:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062996211