かねてより緑茶に含まれる「カテキン」は、ウイルス抑制効果があるとされていて、今の新型コロナウイルスに対する抑制効果についても各方面で研究が進められています☆宇治茶会館にてシンポジウムが開催されました☆
日本人はお茶によって守られていた!?
昨年からの新型コロナウイルスの流行は、感染拡大収束の目処がなかなか立たないまま現在に至っています。もともと緑茶は「養生の仙薬」と言われ、健康に良いとされる成分が含まれる事が既に知られているところ。
緑茶の主要成分のひとつ「カテキン」は、抗酸化作用はじめ抗ウイルス作用、免疫制御作用など多くの効能を基礎研究で示され、インフルエンザの予防効果も明らかになっています。
そこで、緑茶の飲用が新型コロナウイルスの感染抑制につながる可能性について、京都府の主催でシンポジウムが開催されました。
静岡県立大学健康支援センター長 山田浩氏の基調講演のほか、京都府内外の研究者によるパネルディスカッションも行われました。
各パネラーから研究成果の発表があり、緑茶のインフルエンザ予防効果と同様に新型コロナウイルス感染抑制への可能性は十分期待される事のようです。
ただし現状ではあくまで試験管レベルでの研究であり、人に対する臨床試験や疫学調査が行われる段階でなく、今後さらなる研究と検証を期待するところです。
公衆衛生的見地からの緑茶の活用は、生活レベルでの話でありイメージしやすい表現ですね。
また欧米と比べると少ない日本の感染者数を踏まえ「日本人はお茶によって守られていた」という仮説は、とても魅力的な言葉に聞こえました。
いずれにしても健康というものについて考える時に、多くの効能を持つ緑茶に改めて興味が増しましたし、シンポジウム参加者全体として意識は高まっただろうと思います。
毎日緑茶、飲みましょう!
あ、飲み過ぎには注意しましょうね。くれぐれも。
シンポジウム 開催概要
【緑茶と健康シンポジウム】 ※終了しています■ 開催日時 令和3年4月15日(木曜日) 13時30分から16時00分
■ 会 場 宇治茶会館(宇治市宇治折居25番地2)
■ 内 容
(1) 基調講演「緑茶のインフルエンザ予防効果に関する研究について」
講演者:静岡県公立大学法人 静岡県立大学健康支援センター長 山田 浩氏
(2) パネルディスカッション<講師>
◆テーマ
「緑茶の新型コロナウイルスに対する効果について」
◆パネラー
・京都府公立大学法人 京都府立医科大学 免疫学 教授 松田 修 氏
・国立大学法人 京都大学ウイルス・再生医科学研究所感染症モデル研究センター 准教授 三浦 智行 氏
・独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター センター長 西村 秀一 氏
・静岡県公立大学法人 静岡県立大学健康支援センター センター長 山田 浩 氏
・京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所 技師 北尾 悠樹 氏
◆コーディネーター
学校法人永守学園 京都先端科学大学バイオ環境学部 教授 藤井 孝夫 氏
・主催:京都府
・共催・協力機関:静岡県、(公社)日本茶業中央会、(公社)京都府茶業会議所、(公社)静岡県茶業会議所、(公社)鹿児島県茶業会議所
・後援:鹿児島県