
同社は現在、アモルファスシリコン層と薄膜多結晶シリコン層の2層を重ねた薄膜シリコンハイブリッド太陽電池を製造販売しているが、今回の新商品はこの2層の間に新たにアモルファス系シリコンからなる層を追加した3層構造を有している。
この技術は、行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」プロジェクトの一環として開発として開発された。
今後は瓦一体型モジュール、スレート瓦専用モジュール、据置型に展開し、屋根と街並みに調和するデザインを生かしながら、発電効率の高い太陽光発電モジュールとしてソーラーエネルギー事業の更なる拡大を図る。
同基板サイズでの商用薄膜太陽電池モジュール製品の3層構造化は世界初で、単位電池当たりの開放電圧は2.0Vと同社の従来製品と比較して1.5倍に向上し、パネル当たりの開放電圧も280V 程度まで向上させることが可能となった。
パネルを高電圧化することで、配線方法の簡略化、配線ミス低減にも応用が可能となる。