高電圧技術実証衛星「鳳龍弐号」は、去る5月18日にH2Aロケットによって打ち上げられた。発電実験は7月8日に行われ、その結果、
されたという。同大学の発表によれば、これまでの記録は、宇宙ステーションにおける160ボルトの発電が最高値だった。
衛星は一辺約30cmの立方体、重さ6.7kgと超小型。それが世界記録を打ち立てた。ちなみに、宇宙空間で高電圧で発電すると、放電現象が起き、太陽電池パネルが故障してしまうという(JAXAインタビューによる)。
という、学生たちの壮大な夢から始まった。このプロジェクトにおいては、衛星の設計から打ち上げ後の運用まですべて、学生たちの手によって行なわれているという。
同プロジェクトは「鳳龍ウェブサイト」を開設して、その活動を詳しく紹介している。興味のある方はぜひご参照を(下部にリンク)。なお、衛星の愛称「鳳龍」は、同大学の校章にちなんで名付けられた(※)。
その目的は、宇宙や衛星を身近に感じてもらうこと。宇宙からのデータが簡単に使えることを体験してもらい、
と、プロジェクトチームは願っている。
※校章の「鳳龍」は校旗に描かれた図像。九工大ホームページには、「龍に似て龍に非ず、鳳に似て鳳に非ず、正に之を超越せる霊体なり」との説明がある。大正13年機械科卒業生中山武夫氏デザイン。