
今回、技術研究所に構築するスマートエネルギーシステムには、技術研究所の通常稼働時の消費電力にほぼ匹敵する約900kWの大規模出力太陽光発電設備を設置する。
再生可能エネルギーを安定的かつ最大限に活用するシステムとして、ビッグデータなどを活用することで、電力需給の予測とリアルタイムな電力需要を把握し、時々刻々と変動する需給バランスを調整するEMS(エネルギーマネジメントシステム)を構築する。
大林組の行う実証では、市街地再開発、大規模な工場・大学・病院など、複数の建物を有する施設で想定されるスマートシティに関わる顧客ニーズとなる「省エネルギー・省CO2、BCP(事業継続計画 Business Continuity Plan)」など、ソリューション技術を蓄積する。
また、システム構築には、SCIM(Smart City Information Modeling)を導入し、EMSとリンクさせることで制御、管理の状況を「見える化」し、システムにおけるSCIMの有効性を検証しながら、次世代の街づくりのプラットフォームへと展開していく考えだ。