放射性廃棄物量を100分の1に、世界初! 清水建設

放射性廃棄物量を100分の1に、世界初! 清水建設
処理が問題なのだ
環境意識の高まりと共に、近年再び脚光を浴びる原子力発電。「太陽」「風力」といった自然エネルギーによる発電と共に、推進の動きが加速されていくことが予想されます。
ちなみに2007年時点での国内電力に占める原子力発電の割合は3割弱(関西電力)。

原子力発電はその運行の安全性確保等、課されているものも大きいのですが、今回清水建設は放射性廃棄物を従来の100分の1にする技術を開発、これは世界初だということです。

現在、日本国内で稼動する原子炉は54基。国内初となる東海発電所では廃炉計画が進行中とのことで、初期建造の原子炉にあっては順次寿命を迎えつつあるというのが現状だと言います。

ただ廃炉による解体時の大きな問題は、放射性廃棄物の処理。
現在までのところ、これらは全量が放射性廃棄物として埋設処理されています。清水建設はこの廃棄物に含まれる有害物質の除去技術に実用化のメドがついたとを発表、処理済廃棄物にリサイクルの道が開かれたのと同時に、最終的な廃棄物量が100分の1に減少するということです。
世界初の処理技術とは?
コンクリートの場合、その7割程度を占めると言われる骨材(砂利、砂など)。この骨材にユーロピウムとコバルトがごく僅かながら含まれており、これに中性子がぶつかって放射化するのだといいます。

同社は粉砕したコンクリートに硝酸処理を施し中和、抽出された有害成分を廃棄物として処理します。
処理後のコンクリートに含まれる前出成分は10分の1以下となり、放射性廃棄物の枠を外れるため一般廃棄物としてリサイクルが可能となるということです。
この処理を行った骨材は「放射化しにくくなる」性質があり、これを再び原子力発電所で使用出来る他、廃棄物量を従前の100分の1に削減できること、放射性廃棄物最終処分場の増設等を抑制できるという利点が生れます。

同社ではこの技術の実用化に8年という歳月をかけており、避けて通れない放射性廃棄物の処理と、生物・地球環境への負荷削減へ道を拓いたと言えるでしょう。

                  (編集部 環境草紙)

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