
SNSは楽しいものですが、ちょっとしたマナー違反から大きなトラブルになることもあります。今回はFacebookに無断で人の写真をアップしてトラブルになったケースを取り上げます。以下、法律に関する身近な話題を弁護士などの専門家が解説するニュースメディア「弁護士ドットコムニュース」のこちらの記事より転載します。
「自分が出席した結婚式の集合写真がFacebookに流れている」。東京都内のIT企業に勤めるMさんは、自分の写った集合写真が友人の手によって、投稿されたことに気づいた。さらに「タグ付け」までされていたため、自分の友人・知人にその写真を見られることになった。
Mさんは、自分のプライベートを勝手にさらされたような気分になり、「ひと言断りをいれてほしかった」と憤った。ただ、お祝いの席のことなので、友人には強く抗議できなかったそうだ。
「いつ」「どこで」「誰と」「何をしていたか」という情報は、プライバシーに関わる情報だ。結婚式で撮った誰かの写真を無断でSNSに掲載することは、法的に問題ないのだろうか。伊藤雅浩弁護士に聞いた。
「ただちに違法になるわけではない」「端的にいえば、プライバシー権とは"私生活上の情報をみだりに公開されない権利"のことです」
伊藤弁護士はこう切り出した。多くの人は、私生活上の情報を勝手に公開された場合、「プライバシーを侵害された」と思うだろう。法律に違反しているといえないだろうか。