理想主義ではなく現実主義であれ。哲学者マキャベリから我々が学べること

ルネサンス時代の哲学者、ニッコロ・マキャベリは、著書『君主論』において、こんな言葉を残しています。

理想を追いかけて現実に目を向けない者は、長続きせず、やがて滅びるだろう。

意味

マキャベリは、『君主論』において、権力を行使・維持するための容赦のない実際的なアプローチをすすめています。一見道徳に反する行為も、国の大義のためにはやむを得ずというスタンスです。上で引用した文は、同書の中盤に登場し、さらに有名なマキャベリの教訓の基礎を成しています。

彼のもっとも有名な格言は、「愛されるより恐れられろ」でしょう。なぜ、恐れられる必要があるのでしょうか。完全に理想的な世界なら、誰もがお互いに善意を尽くして生きられるでしょう。でも現実は違います。人々は、ネガティブな結果を恐れない限り、他者をおとしいれようとするのです。その意味で、恐怖は、殺人からマナー違反にいたるさまざまな反社会的行動の抑止力になります。

たとえあなたが純粋に無私を貫いたとしても、どこかで私欲のある人に騙され、ズタズタにされるのがオチです。そうなると、あなたに依存している人々まで傷つくことになります。自分自身が素晴らしい人生を送ると同時に、守りたい人がいるなら、自力で何とかしなければならないのです。そのためには、冷酷にならなければならないときだってある。そうマキャベリは言いたかったのではないでしょうか。

得られる教訓

マキャベリの真意については、学者の間でも意見が分かれています。本気だったという意見があれば、独裁を風刺あるいは妨害していた、または支配者の非道徳的行為をあらわにすることで抑圧された人々を扇動していたとする見解もあります。いずれにしても彼のアドバイスは、理想主義ではなく現実主義であれという意味で正しいといえるでしょう。リアルワールドで先に進むには、理想ではなくありのままの現実に目を向けなければならないのです。


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