被写体の背後に太陽がある、いわゆる「逆光」のシチュエーションはドラマチックな光となり、撮影に向いています。
しかし、ただカメラを向けて撮影をすると、被写体が真っ黒になってしまうことも。これでは、いくら美しい光の下での撮影でも、意味がありません。
正直なところ、逆光での撮影は難しいものです。高価なカメラを使っても、ある程度テクニックを駆使しないと思い通りのイメージにはなりません。
「デジカメを使ってもうまく撮れないのなら、スマホじゃ撮れなくて当然」
そう思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
先ほど「ある程度テクニックを駆使しないと思い通りのイメージにはなりません」と書きましたが、逆に言えば、ある程度テクニックを駆使すれば逆光でもちゃんとした写真が撮れるのです。それはデジカメでもスマホでも同じこと。
そこで、逆光で印象的な写真を撮る方法を、スマホのカメラ教室を開催しているカメラマン、松島徹さんに教えていただきました。
逆光での撮影で失敗してしまう理由とは? Photo: 松島徹被写体に対して、正面から光が当たっている状態を「順光」と言います。この順光の状態ならば、被写体に十分光が当たっているので、しっかりくっきりとした写真になります。
一方、順光の写真は面白みがない写真になりがちです。記念写真などにはいいかもしれませんが、ポートレートを撮影するときは少々もの足りないことも。「ポートレートの基本は逆光」などと言われることもあるほどです。