「心理術」ということばは、少なからず怪しさを感じさせるもの。また、難しそうだというイメージもあるかもしれません。
しかし、『見るだけで人の心がわかる! 大人の心理術ノート』(西島秀穂 著、総合法令出版)の著者によると、決してそうではないようです。
心理術は消費行動に使われたり、スポーツ選手に活用されたり、そればかりか教育や仕事、犯罪現場でさえ使われているというのです。
特にビジネスシーンでは、相手の気持ちを理解したり、本音を引き出したり、相手に認識してもらったり、相手をコントロールしたりと、あらゆるシーンに役立つそう。
また、恋愛やコミュニケーションなど日常生活にも関係しているのだといいます。
つまり決して怪しいものではなく、いわばそれは、人間の心理や行動、人間関係を知ることだというのです。そこで本書が役立つわけです。
本書では、日常生活やビジネスで使える300個以上の心理術のテクニックを紹介します。
対象別・シチュエーション別に表記することでわかりやすくなっているかと思います。
また、身の周りに起こる現象などを「知っていると楽しい心理の雑学」として、心理術の理解を深めるうえで有益な学説「押さえておくべき心理の法則」も記しました。(「はじめに」より)
ちなみに著者は、心理術のビジネス活用を中心に、個人コンサルティング事業を展開しているという「心理研究家」。
第1章「相手を知る心理術」内の「目の動き」「口・鼻の動き」から、いくつかを抜き出してみましょう。