実在するスポーツ・ビームライフル競技に打ち込む4人の女子高生たちの射撃部ライフを描いたサルミアッキ原作のコミック『ライフル・イズ・ビューティフル』(「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」「少年ジャンプ+」連載)。現在アニメ企画が進行中の本作において、メインキャラクターの4人を演じる声優によって結成されたのが、アニメ公認アイドルユニットのライフリング4。
メンバーは、Machico(小倉ひかり役)、熊田茜音(渋沢泉水役)、南 早紀(姪浜エリカ役)、八巻アンナ(五十嵐雪緒役)の4名だ。

本日6月1日(土)に東京・大塚Hearts Nextで開催される初ライブイベント“ライフリング4 GO! GO! ライブ Vol.1”および、同会場で販売される結成記念シングル「GO! GO! ライフリング4!!!!」で、いよいよ本格始動する彼女たちに、これから始まる活動への意気込みを直撃。ライブに向けてのレッスンを経た4人の仲睦まじいトークをたっぷりとお届けする。

――まずは皆さんが演じるキャラクターの紹介をひとりずつ順番にお願いします。

Machico 私の演じる小倉ひかりちゃんは、子供の頃からビームライフル競技が大好きなんですけど、その好きという気持ちが大きすぎて実は細かいルールをよく知らない、少し抜けたところのある女の子なんです。でもだからこそ、この作品を通してライフル競技に興味を持った方の疑問を代わりに言ってくれるし、知らないことを知らないと言える素直で純粋なところがあるんです。
普段はみんなに癒しを与えるふわふわした感じなんですけど、ライフル競技でいざ集中したときにはすごくかっこいい表情を見せるギャップも魅力で、みんなを元気にできる子だと思います!

――ご自身と似てると思う部分はありますか?

Machico ひかりちゃんは射撃競技のとき、試合の本番前にいろんなことに興味を示してしまって、「それで集中力を高められてるの?」というタイプの子なんですけど、私もお仕事でステージに立つときはそれに向けて集中するのではなくて、現実逃避をしていたいタイプなんです。気負ってしまったらいつもの力が出ないし、不安になることがわかっているので、他のみんなとお喋りしたり、自分の好きな曲を聴いたりするんですよ。そういうところは自分と似てると思います。でも、いろんなところで今回の役について説明すると、第三者の人からは「すごくMachicoちゃんっぽい役だね」と言ってもらえることが多くて、自分ではよくわかっていないんですけど、全体的に似てるらしいです(照れ笑い)。

八巻アンナ 見た目も似てるし、その場にいるだけで空気を和ませてくれるところも似てると思う。

Machico 今は金髪でボブっぽい髪型だからね。


南 早紀 あとMachicoさんってしっかりはしてますけど、ときどき抜けてるんですよね(笑)。それにみんなを引っ張ろうとするのではなくて、自然と引っ張ってくれる感じがして、そこはすごくひかりちゃんっぽいと思います。

熊田茜音 本当に嫌味なく引っ張ってくださる感じがします。

――お次は渋沢泉水役の熊田さん、どうぞ。

熊田 泉水ちゃんはひと言で言うと「みんなのお母さん」。私たちが演じるメインキャラクターの4人はみんな高校1年生で同い年なんですけど、泉水ちゃんは少し俯瞰して見ているところがあって、他のみんなからもお母さんみたいと思われているんです。
年相応の葛藤や落ち込むこともあって、顧問の先生(鶴巻裕子)に相談するんですけど、結局その先生のことまで心配しちゃうようなところがありまして(笑)。どんな人に対してもあたたかい愛情を注げる女の子なので、私としては憧れの女性像で、設定的には自分よりも若いですけど、将来は泉水ちゃんみたいになりたいぐらいなんです。男の子も女の子も、母の愛を求めるのであれば泉水ちゃんのところに行け!という感じです(笑)。

 わかるー!

八巻 私も結婚するなら泉水ちゃんかなと思う(笑)。

Machico でもくまちゃんはなれそうな気がする。くまちゃんはこの4人のなかでいちばん若いけど、視野が広いし、聞き上手だし、そういうところは泉水ちゃんに似てると思うから。
だからいつかきっとなれるよ、優しいもん!

――自分的に似てると感じるところは?

熊田 なんだろう? 私も高校時代の同級生で仲のいい4人組の友達がいるんですけど、その子たちには「しっかりしてるところもあるよね」と言ってもらえてると思います……多分その子たちがこの記事を読んだら否定されそうですけど(笑)。でも、学級委員とか部活の部長はやってました。

全員 おおっ!

Machico えー、羨ましい! 私、生徒会とか学級委員に立候補しようと思ったら、先生に「お前は無理だ」と言われて諦めさせられたことがあるので(笑)。だから頼りたくなるオーラがあるんだ。

熊田 本当ですか!?

 面倒見がいいよね。

Machico 私ももし同い年だったら絶対に面倒を見てもらってると思う。


八巻 私は年下でも面倒を見てほしい(笑)。

 母性を感じてバブってる(笑)。

――もしかしたらまとめ役が適任なのかもしれないですね。では続いて姪浜エリカ役の南さん。

 エリカちゃんは才色兼備なお嬢様でして、勉強もできるし、運動もできるし、お家がお金持ちなんですけど、なのにあまり高飛車なところがなくて、大好きなビームライフルのためには努力を惜しまない女の子なんです。でも、試合になると本領発揮できないところがあって、私もライブのときは自分に自信がないからめちゃくちゃ練習するんですけど、プレッシャーに弱くて、本番になると必ず何かをやらかすので(笑)、そういうところはエリカちゃんとすごく似てると思います。
他にも、原作を読んだら自分に似てるところがありすぎて、役作りの面ではあまり悩まなかったんですけど、逆に「エリカちゃんになりたい!」という気持ちが薄れてしまうんじゃないかという悩みもありまして……。見た目的にとっつきにくそうに感じるところもあるかもしれませんが、深く知ってもらえたら大好きになっていただけるキャラクターだと思います。

Machico 私から見ると、ふたりは仲間思いなところが似てるなあと思っていて。南ちゃんは仕事に対してすごく真剣で、周りからはトリッキーなことをする人と思われがちですけど(笑)、そういうことは全然なくて、誰よりも人の心情を察するところがあるんです。それは人と仲良くなりたい、距離を縮めたいと思っていないとできないことだし、人の心にフッと入ることをナチュラルにできる子なので、私もそういうところにすごく助けられているんです。私は南ちゃんと出会ってから2年ぐらいになりますけど、最初からプライベートなことを含めていろんなことを話せたし、それぐらい気を許せる……とてもいい子です(笑)。

八巻 私はまずビジュアルがエリカちゃんと似てると思うんですよ。エリカちゃんはロシア人と日本人とのハーフという設定ですけど、南ちゃんもハーフっぽいお顔立ちじゃないですか。

熊田 瞳の色が透き通っていて、透明感がありますよね。お人形さんみたい。

Machico 私も最初はハーフなのかと思った。

 え~、ありがとう! たしかにそう言ってくださる方は多いんですけど、純日本人なんですよ。

Machico ただ、もし内面を知らずに第一印象で考えたら、とっつきにくそうな雰囲気はあるかも。話しかけても「はい」ぐらいで会話が終わりそうというか(笑)。

 それもよく言われるんですよね。あまり笑えないというか、緊張してしまって……私、かわいい女の子が大好きなんですよ。華がある女の子から話しかけられたら、「私、息を吸っていいのかな?」と思って口を開けられなくなるんです(笑)。だから初対面では怖そうな印象を与えてしまうのかもしれないです。

――では最後に五十嵐雪緒役の八巻さん。

八巻 雪緒ちゃんはあまり感情を表に出さなくて、一見するとクールで人と距離を置いてるように見えるんですけど、内面は意外といろいろ考えているし、お茶目なところもある女の子です。射撃の腕前は天才的なんですけど、それ以外のことはわりとポンコツで、お勉強も全然できなくて、そのギャップがかわいいんです。普段はみんなと一緒にいても笑わないし表情が変わらないんですけど、実はみんなのことをよく見ていて、4人でいる時間をすごく楽しんでいるみたいで。そういう仲間思いなところが愛しいですね。

――かなりミステリアスなキャラなので、なかなかご自身に似てると思う部分はなさそうですが……。

八巻 私も自分とはあまり似てないと思っていたんですけど、みんなのお話を聞いたら意外と似ているところがあるらしいんです。

Machico そう、アンちゃんは趣味がちょっと変なんですよ(笑)。人とは少し違うものに興味を示すところがあって、古墳が好きらしくて、レッスンのときにも古墳のTシャツを着てきたりして。

八巻 先日大阪まで仁徳天皇陵を観に行きまして、そこで売っていた古墳のTシャツを調達したんです(笑)。

Machico それにアンちゃんは「わーっ」て喋るタイプではなくて、みんなのお話をちゃんと聞いていて「うんうん」と頷いているので、そこは雪緒ちゃんっぽいなと思います。

八巻 普段も自分から積極的に話すことはあまりなくて、人数が増えれば増えるほど「みんなが話してるから自分はいいや」と思うタイプなんです。あまり自分からグイグイと行かないところは似てると思います。

 それにアンちゃんってクールっぽいけど、笑うとめちゃくちゃかわいくないですか? 普段のキャラもあって、笑顔を見ると「ウッ!」ってなる。「これがファン心か……」と思って(笑)。

八巻 レッスンのときもみんなが面白いから笑っちゃう(笑)。

Machico 私はアンちゃんとくまちゃんとはこの作品で初めてお会いしたんですけど、ふたりとも第一印象から「いい子だな」ということはめちゃくちゃ伝わったので、ふたりのことをもっと知りたいんです。くまちゃんも女の子が大好きらしいし、きっと掘ると深いところまでいきそうなおかしい要素がありそう(笑)。

八巻 変人が多いみたいな印象が強くなっていきそうだけど大丈夫かな?(笑)。

Machico 自分の好きなものがはっきりしていたほうが、絶対にその人の魅力になると思うので、私はそういうところをもっと知りたい!

熊田 じゃあ私もMachicoさんが若干引くようなところまで話せるようにします(笑)。

Machico 私は結構引かないから全然大丈夫!(笑)。

熊田 私はお三方と初めてお会いするときにすごく緊張していたんですけど、皆さんが「敬語じゃなくてもいいよ」と言ってくださって。恐れ多くて今でも敬語交じりになってしまうんですけど、受け入れてくださってる感じがしてすごく助かってます。

Machico ひとつの作品で一緒になって、しかもこうしてユニットを組ませてもらってるのに、ここで目に見えた上下関係があるのもおかしな話だと思うし、私は同じ作品に関わっている以上はみんな平等だと思っていて、芸歴とかはあまり関係ないと思うんですよ。くまちゃんは活動をし始めたばかりで、まだ初めてのことがいっぱいあるから、自分が迷惑をかけちゃうかもしれないと人一倍思ってくれてると思うんだけど、ライフリング4の現場はそういうことをあまり気にしなくていいと思うし、私たちもみんな通ってきた道で、そこで先輩たちが優しくしてくれたところがあるから、失敗することに対して恐れることはないし……。

熊田 あっ、ちょっと、ヤバい……(目頭を押さえる)。

Machico あ~、私ももらい泣きしちゃう! ダメだダメだ!(笑)。

 これで拭いて!(自分のスカートの裾を差し出す)。

熊田 えっ! いいんですか?

 うん! 私、絶対に洗わないから!(笑)。

――いやいや、いろいろ間違ってますから(笑)。

熊田 (スタッフの差し出したティッシュで涙をぬぐいながら)私は本当に緊張して、ダンスもできないし、歌もうまくないのに、皆さんが自然な感じで受け入れてくださって……。でも、こないだ南さんが皆さんの身体を触ってるのを見て、これからもっと馴染めるようになれるかもと思いました(笑)。私はまだそこまでは行けないんですけど……。

八巻 そこには行かなくていいから(笑)。

 身体を触ることをポジティブに捉えてくれてありがとう! もっと触っていくね!(笑)。

Machico アンちゃん、こいつ(南)から守ってあげて!(笑)。

――皆さんがすごく打ち解けてらっしゃることは伝わりました(笑)。さて、ライフリング4は『ライフル・イズ・ビューティフル』の公認アイドルユニットとして、具体的にどんな活動を行っていくのでしょうか?

Machico まずは6月1日に初めてのイベントをやらせていただきます。その後も4人でいっぱいライブ活動をしたいですし、『ライフル・イズ・ビューティフル』に関わるなかで私たちも初めてライフル競技に触れていくので、皆さんと一緒に楽しみながら、ライフル競技の魅力を伝える活動をしていけたらと思います。実際に私たちもこの間、ビームライフルを体験させていただいたんですけど……みんなどうだった?

八巻 ユニフォームがすごく重かった。

 でも、かわいいデザインのものが多くて、女性でも「このユニフォームかわいい!」という気持ちで気軽に参加できる競技だと思いました。

Machico お洒落な要素がいっぱいあったもんね。ユニフォームのデザインや柄は自分でカスタムできるらしくて、創作心がある人はユニフォームを考えるだけでも楽しいと思います。

 あと、そのときに指導をしてくださった大学生の女性の方がまたかわいいんですよ(笑)。実際の選手の特集もしてほしいなと思うぐらいでした。

熊田 かわいかったー! 私、ロックオンしましたもん(笑)。原作でもかわいい女の子たちが銃を持って競技に励んでますけど、それがリアルに現実世界のものとしてあるんですよ。お金を払わなくては見られないようなものが……。

Machico 思考がおかしいよ(笑)。

――南さんと熊田さんは女の子の話になると勢いがすごいですね(笑)。これまでレッスンを重ねるなかでメンバーそれぞれのグループ内での役割や立ち位置が見えてきた頃かと思いますが、いかがでしょうか?

Machico 私はリーダーなんですけど基本的にぼーっとしてます(笑)。

 でも、Machicoさんはムードメーカーだと思います。ダンスレッスンのときも、普通はミスしたら「あっ、ごめんなさい」ってなると思うんですよ。でもMachicoさんはみんなを……。

Machico 自分のミスを人知れず自分で完結するんじゃなくて、巻き込むんです(笑)。ミスったときに「わあっ、ミスっちゃった! みんな、私ミスっちゃったよー!」ってなるんです。

 そう! でも、それでみんなが笑うことでいいムードになるので、自然とみんなを引っ張ってくれるリーダーだと思いますし、本当にひかりちゃんみたいです。

熊田 私は本当にダンスが苦手なんですけど、Machicoさんが「ミスしても怖くないんだ」という現場の雰囲気を作ってくださるので、レッスンのときも怖さを感じることがないんですよ。それと、私は役的にMachicoさんとシンメ(トリ―)になることが多いんですけど、レッスン中に突然Machicoさんがミスして目の前にピョコーンと来たりすると、もう面白くて笑って動けなくなっちゃうんです(笑)。

Machico 南ちゃんはよく喋ってくれるよね。

熊田 つねに周りを見てくださってて、例えば私が話しかけようとしても話しかけられなくて行ったり来たりしているときも、スッと輪の中に入れてくださって。素敵なお姉さんだなあと思います。

Machico 私にとってもお姉さん。あとめっちゃいい匂いがする。

 え~、やめてよ! しません!

Machico アンちゃんはくまちゃんとよくキャッキャッしてるー。

熊田 最初の宣材写真を撮影するときにたくさん話しかけてくださって、本当にうれしかったんですよ。「一緒に写真撮ろう」と声をかけてくださって、未公開の2ショットがあるんです(笑)。

八巻 (無言で熊田を見つめて微笑む)。

熊田 ウフフフ(笑)。それでいてたまにパッという発言がすごく面白いんですよね。

Machico 私たちみたいに数を撃つタイプではないけど、突然「えっ!」と思うような洗練された一発を撃つんです。そういう意味では、雪緒のライフルを撃つ姿勢と、アンちゃんのトークの姿勢も似てるのかも(笑)。

八巻 命中率が高い!(笑)。

 アンちゃんはダンスのレッスンでみんながミスるなかでも、すぐに修正して出来るようになるので、そこはガッちゃん(五十嵐雪緒のあだ名)みたいだし、天才肌なのかもと思っちゃう。でも、いちばんまともそうに見えて、古墳好きというのはちょっと意外でした(笑)。

八巻 これから世界遺産になるんだから(仁徳天皇陵古墳を含む百舌鳥・古市古墳群は2019年に世界文化遺産に登録される予定)。

Machico やっぱりうれしいものなの?

八巻 すごくうれしい!

 急に生き生きし始めた(笑)。古墳の話をするときはすごくキラキラするよね。

熊田 私、次は古墳の恰好をしてこようかな(笑)。

八巻 (目を輝かせて)ホントに!?

Machico めっちゃうれしがってる(笑)。

――さて、皆さんは6月1日の初ライブ当日に結成記念シングル「GO! GO! ライフリング4!!!!」を会場限定でリリースします。こちらはどんな楽曲になりますか?

Machico 私は最初に聴いたときに、これから始まるアニメのOPテーマと勘違いしたぐらい素敵な曲です。明るくてみんなで盛り上がれる部分もたくさんあるので、応援してくれるファンの方と一緒に作り上げていけたらと思います。

 歌詞で“私たちがNo.1!”と言い切っているのが素晴らしいですよね。自信に満ち溢れた女子高生という感じがして。女子高生って無敵だと思いませんか? 自分が女子高生のときは「自分最強!」みたいなところがあったんですよね。

Machico たしかに! だって女子高生はいろいろな世代の中で1位だよ、絶対にそう! 高校生というのは小・中・高の子ども界のトップなわけで、いちばんいい感じに大人としての責任を取ることなくはじけることができると思うんですよ。それに輪をかけて女子の華やかな時代、制服のかわいさ。そりゃあ誰も歯向かえないし、そういう時代を作品を通してまた生きられるというのはうれしいですよね。いやあ、最高だなあ、女子高生は。

 わかる! だから“私たちがNo.1!”です(笑)。

Machico 私もふたり(南と熊田)のことはあまり言えなくて、本当に学生が大好きすぎて、そのなかでも女子高生がいちばん好きなんです。足にはその子の性格が出るので、女子高生のミニスカートというのは最高ですね。あれ? なんの話でしたっけ(笑)。

熊田 強引に話を戻しますと(笑)、性格ということで言うなら、「GO! GO! ライフリング4!!!!」はひかりちゃんが歌うパートはちゃんとひかりちゃんの言葉になっていて、キャラの歌い分けがぴったり合っていると思うんです。なのでライブで歌うときは、女子高生感はもちろん、キャラクター感も感じていただければと思っています。

 “今すぐ伝えたい”や“今すぐ叫びたい”といった歌詞が自分たちの今の心情にもぴったり合いますし、“Go! Go! Let’s go!”といった掛け声もあるので、みんなで歌ってくれたらうれしいなあと思います。

――なおかつ、皆さんはこのシングル収録曲のレコーディングで初めてキャラクターとして声を吹き込んだとのことですが、キャラクターを表現するにあたって心がけたことは?

Machico ひかりちゃんはこのメンバーの中では音的にいちばん明るく聴こえる声だと思うんですけど、よく柔らかい表情をする子なので、ハキハキした感じとはまた違うだろうなと思ったんです。なので言葉の節々に丸みが出るような歌い方を意識しました。それと私の中でひかりちゃんは口元がゆるんですごく幸せそうな笑い方をする印象が強いので、聴いてくださる方にも幸福感に溢れた表情が浮かぶように歌おうと思ったんです。素直で真っ直ぐな性格という意味でも表現しやすかったですし、その素直さを歌に乗せたら、皆さんにも「ひかりっぽいね」と言っていただけたので、私はあまり苦労することなく表現できました。

 私も「GO! GO! ライフリング4!!!!」に関してはあまり迷うことはなく、エリカちゃんのキャラクターらしく力強く歌いました。“さあ心のトリガー引いて 撃ち放て”という歌詞もエリカちゃんっぽいと思いましたし、試合前の内なる熱い想いとかをすごく想像しやすくて。でもカップリング曲の「Bright day, Stand up!」は、力強さよりも「みんなで一緒に頑張ろう」という感じの温かみがある曲なので、その柔らかさをエリカで表現するにはどうすればいいのか悩んでしまって、自分の中ではとても難しかったです。きっとこの曲はライブで披露することで、「エリカはこういう表情になるんだろうな」ということが自分でもわかって完成する曲なんだと思います。

熊田 私はこれが人生初のレコーディングだったんですけど、ものすごく楽しくて、機材を見るだけでも「芸能人っぽい!」と思って興奮してました(笑)。歌う際には「お母さんみたいに包み込むように歌ってください」というディレクションをいただいたので、まずみんなが包み込んでもらいたくなるお母さん像を考えたんです。それはきっとつねに誰かの横に寄り添ってあげて、子供が巣立っていったらその斜め後ろから優しく見守る、一歩俯瞰した位置にいるような人だと思ったので、歌というよりも誰かの隣で言葉を発するように意識して歌いました。もし私が泉水ちゃんで、お三方が私の隣にいたら、どういうふうに喋りかけるかなあと想像したりして。

 レコーディングの様子を撮影した動画がYouTubeにアップされてるんですけど、それを観ると「本当に初めてなの?」と思うぐらいに上手なんですよ。

熊田 でも私、“Go! Go! Let’s go!”って盛り上げるところがすごく苦手で、やってみたら思ってもみないふうに声が裏返ってしまって、恥ずかしくて「うわ~っ!」ってなってたら壁にぶつかったんです(笑)。

八巻 私は雪緒がどんなふうに歌うのかわからなかったので、事前にあまり作り込まないで、現場で相談しながら歌おうと思っていたんです。でも、いざ現場で原作のサルミアッキ先生に「雪緒はこんな感じでしょうか?」と聞いてみても「……ちょっとわからないです」という感じで、誰も雪緒の歌声がどんなものか想像がついてなかったんです(笑)。アニメの高橋正典監督に伺うと「雪緒なりに楽しいんだろうけど、何を考えてるのかわからない感じを出してほしい」とのことだったので、「GO! GO! ライフリング4!!!!」は普段の雪緒らしい、表情にはあまり出さないけど射撃に対して芯を持っていることを前面に出して歌いました。もう1曲の「Bright day, Stand up!」は、仲間に対しての想いが描かれた歌詞だったので、もう少し感情を乗せて、雪緒が普段出さない仲間思いなところを表現してみました。そういうふうに曲ごとに表現が変わってくると思うので、自分でも今から楽しみです。

――アフレコに先駆けて、楽曲のレコーディングを通して役作りができたわけですね。では最後に、今後の活動の意気込みをお聞かせください。

八巻 私たちはビームライフルという競技を広めるコンセプトで活動していますので、ライブに来てくださったり、アニメの放送が始まったりすることで輪が広がっていって、もっと気軽にビームライフルという競技に触れられるような環境ができたらと思うんです。今の時点でもライフリング4を通じて「ビームライフルをやってみようかな」という方がちらほらいらっしゃって、すごくうれしいんですよ。私たちもライブとかで「楽しい」という気持ちを皆さんにお伝えして、そこから「ライブ楽しかったし、ビームライフルもやってみるか!」と思っていただけるような良い循環が作れたらと思います。

熊田 私は今回のライブで初めて人前で歌って踊るので、今はすごく楽しみなのと同時に不安もあるんです。でも、私たちは人懐っこいところのあるキャラクターの4人としてステージに立つので、「お客さん対私たち」ではなくて、それこそ「GO! GO! ライフリング4!!!!」な感じで、みんなが一緒になって盛り上げられたらと思うんです。ハッピーセットとそのおまけのように、ライフル競技とライフリング4も一緒に盛り上がっていって、全国的に有名になれるように頑張ります!

 ビームライフルはまだマイナーな競技なので、『ライフル・イズ・ビューティフル』やライフリング4をきっかけに始める人もきっと多くなると思うんです。だからこそ、みんな一緒に始めれば楽しいし、「始めるなら今だよ!」って思うんです。ビームライフルは男性寄りの競技なのかと思いきや、女性も始めやすい「静」の競技なので、誰でも始められると思いますし、ユニフォームもお洒落なので、ビームライフルの魅力をもっとみんなに知ってほしいなと思います。そして「ライブはビームライフル」なので、私たちは会場に来てくださった皆さんの心を撃ち抜いていきたいです!

Machico 初ライブでは私たちがかわいく舞い踊る振り付けをたくさん見てほしいですし、ライフリング4全体のイメージカラーはオレンジなので、もしペンライトをどのカラーにするのか迷ったらオレンジを掲げて応援していただければと思います。それとみんなが言ってくれたように、ビームライフル競技はまだまだマイナーでルールもわからなくて踏み込みにくいところがあるかもしれないですけど、原作のコミックスは4コマ漫画なのでとても読みやすいですし、私たちも歌でライフルの世界を伝えて、この作品を通していろんな間口を作っていけたらと思うので、みんな構えることなく……構えるのは銃だけにしろ!なんちゃって(笑)。

一同 お~!!

Machico まあそんな感じで、全然怖い世界ではないですし、突き詰めていったら自分自身との勝負に行きつくので、自分をもっともっと高めたいという方にもぴったりな競技だと思うんです。私たちも興味を持ってもらえるように、いっぱい笑顔で活動できればと思います。ライブやこれからの活動の続報もたくさんあると思うので、皆さんぜひ追いかけていただければと思います!

Interview & Text By 北野 創(リスアニ!)



●イベント情報
「ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.1」
6月1日(土)大塚Heart Next

●リリース情報
ライフリング4結成記念シングル
「GO! GO! ライフリング4!!!!/Bright day, Stand up!」
6月1日発売

品番:LACZ-10024
価格:¥1,000(税込)

<CD>
01. GO! GO! ライフリング4!!!!
作詞:KOH(SUPA LOVE)宮崎まゆ(SUPA LOVE) 作曲・編曲:KOH(SUPA LOVE)
歌唱:(小倉ひかり(CV.Machico)、渋沢泉水(CV.熊田茜音)、姪浜エリカ(CV.南早紀)、五十嵐雪緒(CV.八巻アンナ)
02.Bright day, Stand up!
作詞:宮崎まゆ(SUPA LOVE) 作曲・編曲:金崎真士(SUPA LOVE)
歌唱:(小倉ひかり(CV.Machico)、渋沢泉水(CV.熊田茜音)、姪浜エリカ(CV.南早紀)、五十嵐雪緒(CV.八巻アンナ)
03.GO! GO! ライフリング4!!!!(Instrumental)
04.Bright day, Stand up!(Instrumental)

●作品情報
アニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』

【スタッフ】
原作:「ライフル・イズ・ビューティフル」サルミアッキ(集英社「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」「少年ジャンプ+」連載)
監督:高橋正典
シリーズ構成・脚本:高橋龍也
キャラクターデザイン・総作画監督:向川原憲
プロップデザイン・美術デザイン:石口十
美術監督:大西達朗(草薙)
色彩設計:井上あきこ(Wish)
HOA:トライスラッシュ
グラフィックアート:荒木宏文
撮影監督:染谷和正(T2 Studio)
アニメーション制作:Studio 3Hz
協力:公益社団法人日本ライフル射撃協会、興東電子株式会社、株式会社銀座銃砲店、中央大附属高校

【キャスト】
小倉ひかり(こくらひかり):Machico
渋沢泉水(しぶさわいずみ):熊田茜音
姪浜エリカ(めいのはまえりか):南早紀
五十嵐雪緒(いがらしゆきお):八巻アンナ

(C)サルミアッキ/集英社・千鳥高校射撃部

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