「総理夫人が内閣総理大臣の公務を補助する活動をおこなうためには、総理の出張に同行する場合には旅費法の対象となり得るということでございます。その場合、総理夫人に対しましては、交通手段及び路程に応じ、その際に掛かった経費が交通費として支払われるということでございます。なお、第二次安倍内閣発足以降、日当は辞退の申し出がなされており、支払われていないということでございます」
「第一次安倍政権下におきましてはご辞退の申し出はございませんでしたので、支払われていたというふうに承知しております」
「第一次安倍内閣及び第二次安倍内閣以降におきまして総理夫人に対して支出した交通費等の総額は、約145万円ということでございます」
つまり、約2年半前には、昭恵氏が公務の海外出張に同行した際の日当は、第一次安倍政権では支払われていたが、第二次政権以降は「辞退」している、と明らかにしていたのだ。しかも、このとき安倍首相も直々に「日当については第二次政権以降はお断りをしているが、日当は私の妻にだけ出ているわけではなく歴代の総理夫人にも出ているということは申し上げておきたい」と付言している。
なのに、今回はなぜ「範囲が明らかではない」などと答弁をごまかしているのか。海外出張同行と同じようにすべての公的イベント出席時も「日当」を受け取っていないのであれば、そう答えればいいし、仮に歴代の総理夫人と同様に「日当」を受けとっているのなら、その日当や経費をきちんと公開すればいいだけの話だろう。