
どうやら、この男の辞書に「反省」の二文字は存在しないらしい。批判を浴びている「大人数での高級ステーキ忘年会」について、菅義偉首相は昨日16日夜、「国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省している」などと釈明。ネット上では「どこが『国民の誤解』なのか!?」と国民に責任転嫁した菅首相への批判がさらに高まったが、しかし、度肝を抜かれたのは、そのあとの菅首相の行動だった。
というのも、「真摯に反省」と述べたあと、なんと菅首相はその足で永田町のザ・キャピトルホテル東急に向かい、日本料理店「水簾」で横浜銀行の大矢恭好頭取、大久保千行顧問と会食。これだけ批判を浴び、さらには「反省」を口にした直後なのだから、普通は会食自体を自粛する場面だが、菅首相はそうしなかった。むしろ、5人以上の「大人数」でなければ問題ないという姿勢を押し通してみせたのだ。
その上、菅首相はまたも「はしご会食」した。しかも、問題はその面子だ。時事通信の首相動静にはこうある。
〈午後7時37分、東京・日比谷公園のフランス料理店「日比谷パレス」着。小田尚読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員、粕谷賢之日本テレビ執行役員、政治ジャーナリストの田崎史郎氏と懇談。〉
この面子は安倍晋三・前首相とも会食を繰り広げていた“御用ジャーナリスト”メンバーであり、内閣支持率がダダ下がりの菅首相が会食でメディアを懐柔しようとしていることはミエミエ。こうした菅首相の問題もさることながら、信じられないのは、この状況下でノコノコと総理と会食するメディア、ジャーナリスト側の姿勢だ。