
一体、何度この茶番劇は繰り返されるのか──。菅義偉首相の長男である菅正剛氏ら東北新社幹部との違法会食が判明しながらも、菅首相が続投を決めた山田真貴子内閣広報官が、きょうになって入院していたことが判明、辞表を提出し受理された件だ。
菅首相の説明によると、山田氏は昨日2月28日に体調不良となり、「2週間程度の入院加療を要する」という診断を受けて入院。入院先から杉田和博官房副長官に辞意を伝えたといい、菅首相は「私自身はそういう状況であればやむを得ないという判断をさせていただいた」と述べた。
先週2月25日の衆院予算委員会では「辞職すべきでは」という追及に対して「今後、職務を続けていく中で、女性の目線、あるいはみなさまの考えをよく踏まえながら、改めてよく反省し、自分の身を顧みて、できる限り自らを改善していきたい」と答弁していた山田氏が、一転して体調不良を理由に辞職する──。しかし、この「体調不良」という説明を額面どおりに受け取る人は少ないだろう。
というのも、先週26日に菅首相は「山田隠し」のために6府県の緊急事態宣言解除にともなう記者会見を中止、ぶら下がり取材で済ませたが、このとき記者からの追及に逆ギレし、挙げ句、「首都圏で解除の方向性は出てないなかで総理大臣が発言するのは控えるべき」などと開き直って会見中止を正当化。「先程から同じような質問ばかり」と言い放った。