会場が暗転し、フェスさながらのアタック映像でトップバッターとして紹介されたのは<ポテト探検隊>。ボーカルの芋村(岡崎体育)擁する、全員苗字に“芋”が付く4ピースロックバンドだ。全員カラフルな色違いのトレーナーでステージに登場し、芋村の「ポテト探検隊、『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』!」の掛け声で演奏がスタート。1曲目は、昨年TikTokの年間楽曲ランキングで1位を獲得した「なにをやってもあかんわ」。TikTokでのヒット要因となった楽曲の見せ場(?)でもある“腹太鼓”を観客全員で行うなど、疾走感あるパンクサウンドで会場を一気に盛り上げた。
続く代表曲「鴨川等間隔」で早くも会場を一体感で包み込み、心地よいバンドアンサンブルを響かせる。MCでは、芋村(vo)からメンバー全員が“繊細”なキャラクターの持ち主であることを紹介。やたらと楽器の汚れを気にしたり、髪型を気にするメンバーをいじると、その流れから繊細なメロディーが耳に残る「チューリップ」、そしてバンドアレンジがエモーショナルなバラード「式」が披露された。この日のために用意されたという新曲「やさしくなりたい」では、バンド演奏が終わると見せかけて、演奏陣がなかなか演奏をやめてくれず困惑する芋村に会場からは笑いがおき、同時に芋ヶ辻(g)の流麗なギターソロや芋田(ds)のパワフルなドラミングに盛大な拍手がまきおこった。しかし最後はリーダーの芋東(b)のヘタすぎるベースソロが会場の失笑を招くというお粗末な展開に。芋村からのツッコミでようやく茶番劇に終止符をうつという演出に会場が和んだ。最後はSSAで感動的なパフォーマンスを魅せた「エクレア」を観客と合唱し、拍手渦巻く中ステージをあとにした。