哲学的なリリックとピアノロックを軸とした前衛的な楽曲で注目を集める、7人組エンターテインメントユニット・原因は自分にある。による特別配信プログラム『仮想げんじぶ空間』。
グループ結成から一年、それぞれの個性を磨きながら、結束力を高めてきた成果が如実に表れていた。

【画像】原因は自分にある。ライブ写真

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【ライブオトネタ & 終演後アフターインタビュー】
原因は自分にある。

仮想げんじぶ空間
2020.07.12@FanStream

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■ライブ×アニメーションで曲の世界観を鮮明に見せた、原因は自分にある。

選抜メンバーで編成される“BATTLE BOYS”でしのぎを削ってきた大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤 潤、杢代和人、吉澤要人の7人が2019年7月7日“BATTLE STREET”としてユニットを結成。その1ヵ月後にはユニット名を現在の“原因は自分にある。
”に改名すると、哲学的なリリックとピアノロックを軸とした前衛的な楽曲を武器に独自路線を築いてきた。

この一年、彼らは個人レベルのスキルアップはもちろんのこと“いかに原因は自分にある。というグループでメッセージを伝えるか?”という点に注力してきたのだろう。この日観たパフォーマンスは1曲目「原因は自分にある。」と最後の新曲「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」の他はソロシーンが中心だったものの、画面上ではメンバー横並びでウェーブをするなどシンクロ率の高いパフォーマンスを披露。“離れていても7人でいることに変わりはない”ということを強く示していた。

また、全編アニメーションで綴る「ラベンダー」のピアノバージョン。
柔らかな歌声とアニメーションの優しい色味がマッチし、噛みしめるように聴き入ることができたが、“ゲンジブが画面にいなくても、ちゃんとゲンジブを感じられている”という事実に驚きもした。彼らはメンバーと離れたところでパフォーマンスしても、画面上にいなくても、原因は自分である。であることを証明できている。だからこそ、様々な趣向を凝らした演出にも挑戦することができ、いっそうレンジが広がっていくのだろう。

新曲「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」では、これまでクールな表情でパフォーマンスすることが多かった彼らとは一転、微笑みを携えながら色っぽさもにじませていたが、楽曲を完璧にまっとうするだけでなく、しっかり自分の心と通わせながら表現しているからこそ、微笑みひとつとっても7人の個性が光っていた。

半年ぶりとなるパフォーマンスで、この一年で培ってきたものをすべてさらけ出し、さらなる期待へと繋げた。


【SETLIST】
OP.Celemony2
01.原因は自分にある。
02.嗜好に関する世論論調査
03.Joy to the World
04.ラベンダー ピアノVer
05.ギミギミラブ
06.シェイクスピアに学ぶ恋愛定理

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【原因は自分にある。 アフターインタビュー】

『仮想げんじぶ空間』を終えたばかりの原因は自分にある。に話を聞くことに。MC同様、別場所にいる小泉光咲と大倉空人・桜木雅哉・長野凌大・武藤 潤・杢代和人・吉澤要人らをオンラインで繋いでのリモートインタビュー。初めての挑戦となった本公演について語ってもらうなか、インタビュー中もチームワークの良さが垣間見える場面も(笑)。


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■無意識的にメンバーみんなで支え合ってた

──『仮想げんじぶ空間』がたった今、終了しました。ライブ×アニメーションという見せ方は、原因は自分にある。(以下ゲンジブ)の哲学的な歌詞を際立たせ、それと同時に曲への理解も深まるものだったように思います。

大倉空人:ありがとうございます。自分たちでも新鮮な気持ちで、また一歩前に進めるライブをできたんじゃないかなって思います。

小泉光咲:配信ライブという形でパフォーマンスするのは初めてだったので、わからないこともいろいろあったんですけど、そのいろいろをみんなで助け合いながらできたのも良かったです。


長野凌大:僕たちもそうですけど、スタッフさんたちも初めての経験が多いなかこうやって形にできたのは本当にうれしいですね。配信ライブだからこそできることもあるんだっていうのを見つけられて、自分自身すごく視野が広がったというか。新しいことに挑戦できて良かったです。

桜木雅哉:配信ライブを初めてできた楽しさもあったんですけど……ファンの皆さんと同じ空間で一緒にライブできたらもっと楽しいんだろうなーって欲も出ちゃいましたね(笑)。でも、今日もすごく楽しめました!

武藤 潤:やっぱりね、いちばんは普通のライブがしたくなりますよね。でも、配信ライブというかたちで、皆さんの前に久しぶりにパフォーマンスというか、立つことができて本当にうれしかったです。
半年ぶり?

杢代和人:そうそう、半年ぶり。みんなが大変な思いをしながら生活しているときに、僕たちがパフォーマンスできる機会ができたわけですけど、みんなの前でパフォーマンスしたいなってすごく気持ちが高まりました。アニメーションとのコラボレーションもあったり、配信でしかできないこともやったので、新しいことを見つけられたんじゃないかなって思います。

吉澤要人:今回はパフォーマンス部分は収録で、MCパートはリアルタイムだったんですけど……(じっくり間を置いてから)生って本当に楽しいなって。

全員:(笑)。

長野:そんなにためて言う?(笑)

吉澤:いや(照)。このライブをやってみて、生のライブでは無意識的にメンバーみんなで支え合ってたんだなっていうのを感じたので、そこに気づけて良かったです。

■メンバーと一緒にやるとき以上に“合わせる”ことを意識

──「原因は自分にある。」「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」は集合してのパフォーマンスでしたが、そのほかは個別で撮影。画面上ではメンバー横並びでウェーブを見せるなど、個別ながらシンクロ率の高いパフォーマンスを披露してくれましたが、ライブは大変だったのではないですか?

小泉:全然そんなことなかったですよ。

長野:全然って言うなよ! いちばん大変なポジションなのに。

大倉:あいつやるな~、プロだな。

小泉:ありがとう!

全員:(笑)。

大倉:一つひとつの動作は理解してたんですけど、全貌までは理解できていたわけではなかったので完成したライブ映像を観て「おぉー!」ってなりましたね。

長野:個別での撮影時は、探り探りではあったよね。

大倉:今回は僕たちの動きに後からアニメーションを加えたりするから、位置がすごく重要でした。中心を決めたら、基本的にはそこから動かないようにパフォーマンスをしていくんですけど、それがすごい難しくて。いつもはステージをフルに使ってポジションもいろいろ変えながらやっているので。

長野:一人ひとり撮ったのもね、いつもと違うからメンバーと一緒にやるとき以上に“合わせる”ってことを意識しましたね。

■それは変わらないよ! まったく変わってない!!

──ゲンジブはめでたく一周年を迎えましたが、この一年でお互いの成長をどう感じていますか?

吉澤:和人はどんどんカッコ良くなっていきますね。この世のものとは思えないぐらいカッコ良くなっています。

杢代:Thanks!

吉澤:フフッ(笑)。でも、甘えん坊なところは全然変わらなくて。いくつになってもこの甘えん坊なところはそのままでいてほしいなって。

小泉:えー! やだよ! 成長してほしい!!

大倉:甘えん坊な30代40代も困るんじゃない?

杢代:まあまあ、落ち着いて(笑)。要人、ありがとうね! 潤はですね、懐が深くなったというか。彼に何聞いても真剣に答えてくれなかったんですけど、前は。「ここどうすんの?」って聞いても「うーん、わからん……」って感じで、「本当に最年長なのかな?」って思ってたんですけど……。

全員:(笑)。

杢代:でも、最近は結局のところこのグループをまとめているのは潤かなって。みんな口では「やろうやろう」って言っても、なかなか動かなかったりするんですけど、潤が「よし、やろう」って言ったらなぜかやるんですよ。最年長の貫禄というか、グループを引っ張る人に近づいてるんじゃないかなって思いますよね。

武藤:でも、質問されたことに対してちゃんと返せてないのは今もでしょ?

杢代:それは変わらないよ! まったく変わってない!!

全員:(笑)。

武藤:凌大はずっと前から大きな夢を持っていて。それに導かれるかのように俺らもやってきたんですけど、それが今でも変わらないっていうのがすごいなって。いろんな人を巻き込んでどんどん夢を大きく、現実的にしていく力が成長しているんだと思います。

長野:成長でいったらね、雅哉がいちばん変わったんじゃないですか、この一年で。

小泉:変わりましたね~。

大倉:変わった! このインタビュー中の画面で見ても、雅哉だけ頭切れてるもんね。

全員:(笑)。

※吉澤が静かに背伸びをして桜木の横に並ぶ。

大倉:ちょっと、張り合うなって!

長野:(笑)。身長もなんですけど、ライブを観て思ったのが、佇まいからして変わったなと。壁にぶつかることも……やっぱり最年少ということで悩むことも多々あったと思うんですけど、それをはねのけてここまで一緒にやってこれたのは本当にうれしいですし、今日はじめて完成したライブを観たんですけど、そこでも雅哉の成長っぷりに驚かされました。

杢代:顔からしてね、目が違った。

長野:メンバーの成長をいちばん近くで見れるっていうのはうれしいですし、刺激にもなります。

桜木:へへっ(笑)、ありがとう。光咲は、何に対しても増してる気がします。それこそ天然度も増してますし、表現力も増してるし、優しさも増してるし……いろんなことに対して“増している”のがすごいなって思います。

小泉:空人はですね、元から場の空気を変えるというか、その場その場に合った空気を作るのがうまいんですけど、さらにその武器を自分のものにしたというか。配信の生トークも、空人がいてみんな盛り上がれたのかなって思いますし、自分の長所をいっそう伸ばしていったなと。そんな感じでございます。

※大倉・桜木・長野・武藤・杢代・吉澤ノーリアクション。

小泉:えっ、僕ちゃんと言ったよね?

杢代:いや、こっち見てちゃんとつっこんでよ。

大倉:俺らフリーズしてたのに!(※自作自演)。

小泉:みんなニヤけてたから、バレバレだよ!

■7人から、ひとり(僕)を選んで

──リモートインタビューならではのやりとりですね(笑)。では、最後に大倉さん続きをお願いできますか?

大倉:要人は……歳が変わりました(※配信ライブのあった7月12日が誕生日)。

全員:おめでとう!

大倉:今日をもちまして17歳になったんですけど、心を開いてくれた気がします。僕が最初に思っていた要人って、普段からずっとクールだと思ってたんですけど、実際蓋を開けてみたらすごく面白くて。はっちゃけてますし、頭良いのにバカですから。そういうところでうれしさっていうのはありますね。心開いてくれたんだ、うれしいなっていうのはあります。

──ライブの最後には、新曲「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」を披露。これまでクールな表情でパフォーマンスしていたゲンジブだけに、微笑みながらのパフォーマンスは新鮮でした。

武藤:ゲンジブの表題曲で初めて恋愛を前面に出した曲ですね。ウィリアム・シェイクスピアのフレーズを歌詞に盛り込んだりしています。

桜木:“7分の1”を指で表す振りがあったり、歌詞に沿った振り付けをポイントでやっています。

大倉:(実際に指を動かしながら)7人から、ひとり(僕)を選んで……ってことですね。

長野:爽やかだよね、今回の曲は。

小泉:夏らしい爽やかさをプラスした曲ですよね。

長野:今回のテーマは抜け駆けで、ジャケ写には花屋に訪れるひとりの女性が描かれているんですけど、僕たちはその花屋に置かれた花で、女性に選んでほしいと思っている……という気持ちを振り付けや歌詞で表しています。さっき雅哉が言った7分の1だったり、ひとりが女性に対してアピールして踊っているのを別角度で他のメンバーが見ていたり、様々なストーリーを含んだ仕掛けが随所に散りばめられているので、考えながら聴き込んでほしいですね。

INTERVIEW & TEXT BY ジャガー
PHOTO BY 笹森健一

【プロフィール】
ゲンインハジブンニアル。/大倉空人(TAKATO OKURA)、小泉光咲(KOHSAKU KOIZUMI)、桜木雅哉(MASAYA SAKURAGI)、長野凌大(RYOTA NAGANO)、武藤 潤(JUN MUTO)、杢代和人(KAZUTO MOKUDAI)、吉澤要人(KANAME YOSHIZAWA)。2019年7月7日、“BATTLE STREET”としてデビュー。翌月にはグループ名を“原因は自分にある。”に変貌。「ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること。」という意味を持つ“原因”という言葉を肯定的に捉え、この名前の響きのように、インパクトを与え続ける前衛的なユニットとして躍進し、新時代のエンターテインメントを生み出す。

【リリース情報】
2020.07.12 ON SALE
DIGITAL SINGLE「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」