金魚電話ボックス著作権訴訟 奈良地裁が現代美術作家の訴え退ける

記事まとめ

  • 金魚電話ボックスの著作権訴訟で、奈良地裁は現代美術作家・山本伸樹さんの訴えを退けた。
  • 山本さんは、奈良県大和郡山市の柳町商店街に設置された金魚電話ボックスが、自身の作品と酷似していると訴えていた。
  • 商店街組合は「同様の作品は海外でも独自制作されている」と反論していた。

金魚電話ボックス訴訟 「著作権法上の保護対象ではない」と現代美術作家の訴え退ける 奈良地裁

金魚電話ボックス訴訟 「著作権法上の保護対象ではない」と現代美術作家の訴え退ける 奈良地裁
撤去前の「金魚電話ボックス」=奈良県大和郡山市の柳町商店街で2018年3月29日午前10時51分、数野智史撮影

 奈良県大和郡山市の柳町商店街が昨年4月まで街頭に設置していたオブジェ「金魚電話ボックス」について、福島県いわき市の現代美術作家、山本伸樹さん(63)が「自身の作品と酷似しており、著作権を侵害された」などとして商店街組合に330万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が11日、奈良地裁であった。島岡大雄裁判長は「著作権法上の保護対象ではない」などとして、山本さんの訴えを退けた。

 訴状などによると、山本さんは1998年、電話ボックスに水を満たして生き物を泳がせる美術作品「メッセージ」を制作し、発表。金魚の産地である大和郡山に2014年に設置された金魚電話ボックスについて、自身の作品を基にしていると訴えていた。

 島岡裁判長は、山本さんの発想について、「斬新で独創的だがアイデアにほかならず、表現それ自体ではない」などとして著作権法で保護する対象に当たらないと判断した。山本さんは判決を不服として控訴する方針。

 組合は山本さんが裁判を起こす前に、著作権トラブルを考慮してオブジェを撤去した。【加藤佑輔、小宅洋介】

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