覚醒剤 押収量、件数とも85年以降で過去最多に 門司税関

覚醒剤 押収量、件数とも85年以降で過去最多に 門司税関
洋上取引の摘発で押収された覚醒剤=門司税関提供

 門司税関は12日、2019年の覚醒剤の摘発件数が13件、押収量が604キロといずれも比較ができる1985年以降で過去最多を記録した、と発表した。特に押収量は113キロだった前年を5倍以上も上回った。

 覚醒剤は、全国の押収量も2・5トンと過去最多だったという。門司税関は「不正薬物の流入は、極めて深刻な状況」としている。

 押収量を押し上げたのは、2019年12月に熊本県天草市で係留中の漁船から摘発された587キロ分。「瀬取り」と呼ばれる洋上取引を摘発した。門司税関の1回の摘発量としては過去最多で、全国でも過去3番目に多い量。門司税関は「国際情報を端緒に各機関が合同で約半年間、内偵捜査を続けた。広域合同捜査の好事例」としている。取引相手などについて捜査を継続中という。

 件数の増加は、小口の量を国際郵便に紛れ込ませたり、旅客に持たせたりして密輸を繰り返す「ショットガン方式」が11件摘発されたことによる。カップラーメンの調味料を偽装したり、旅行客の体内に隠したりするなどの手口が見られたという。全国で初めて、福岡空港で旅行客が液体大麻85グラムを体内に隠匿していた事案の摘発もあった。

 門司税関の石田晶久調査部長は「5カ月半後に迫った東京五輪・パラリンピック開催に備えて不正薬物、テロ物資の取り締まりを続けていく」と話した。【津島史人】

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